2005年元旦に『MY箸を持ち歩く会』を結成した林マヤさん。このことからもエコに対する意識の高さがうかがえます。でも、「地球環境をよくするんだ」と無理して行うのではなく、楽しく長く続けていけることを……と考えているそうです。エコにつながる身近なたくさんの工夫についてお話を伺いました。
山の木をなくさないために
MY箸を持ち歩く
―『MY箸を持ち歩く会』を結成されていますが、そのきっかけは何だったのでしょうか?
ある日、家で使うお箸を銀座の専門店に買いに行きました。その店のご主人から聞いた話が、この会を作るきっかけになったんです。日本は割り箸の消費が多く、年間一人当たり200膳くらい使うというんです。間伐材を利用している割り箸はいいけれど、割り箸を作るためだけにアジアの山をどんどん切り崩していることも多く、山から木がなくなっているという話を伺いました。
そのときに聞いた、「アジアの山から木がなくなってしまう」という言葉に心を動かされました。何でその言葉に心が動かれたかというと、私は長野県の出身でたくさんの山に囲まれた場所で育ったんです。子どもの頃、人と話すことが苦手で、友だちもできないような本当に内気な子だったんですよね。そんな私にとって山は友だちだったんです。いつも放課後は家の近くにある山に一人で行って、マツの木に話しかけたり、リンゴの木に向かって歌ったりしていました。山にある木たちが、私の悩みを聞いてくれて励ましてくれて、すごく元気をくれるものだったんですよね。「その木がなくなるのは悲しい」という思いが募り、MY箸を持ち歩こうと決めました。
―MY箸を入れているケースも手作りとのことですが、どんなもので作っているのですか?
MY箸を持ち歩きはじめたのはいいのだけれど、いざ食事をするときにお店で箸を取り出すのが恥ずかしくて……。なかなか気に入ったケースも見つからなかったし。ある日、ジーンズの切れ端でお手製のケースを作ってみたら……と思いついたんです。形は、化粧ブラシを入れるケースと同じ発想で。飾りには、プレゼントのラッピングに付いているリボンや、山で拾った枝で作ったボタンを付けたら、おしゃれで使いやすいものが出来上がりました。かわいいお箸ケースができたら、お店で出すのも恥ずかしくなくなって、店員さんにも「かわいいですね」なんて興味を持たれ、コミュニケーションのきっかけになっています。
―お箸ケースのほかに、リメイクされているものはありますか?
リボンをパッチワークして、クッションを作ったり、穴が開いてしまった靴下を使ってクッションを作ったりもしています。靴下もハート柄とかカラフルなものがいっぱいあって、捨てられないんですよね。穴が開いてしまったところは切って、残ったところをパッチワークの素材にして。中に詰めるものも穴が開いた部分を細かく切って入れたり、洋服を買ったときなどの袋を小さく切って入れているんです。そのクッションを使っていると、買い物の袋の“カサカサ”という音がして、何となくエコを感じさせて、心地いいんですよね。
あと、エコバッグは手ぬぐいをパッチワークしました。手ぬぐいも色々な柄やサイズのものがあるので、エコバッグを作ったら可愛いし、洗えていいかなと思って。ストーンやリボンも飾りに付けて、派手で可愛いバッグに仕上げています。毎日のお買い物は面倒だなと思うんですけど、かわいいエコバッグを持っているだけでウキウキしちゃいますね。買い物に行くときには、スーパーの回収箱に入れるペットボトルを入れて、帰りには旬の食材を入れてルンルンで帰ってくるんです。
