環境を大切にしながら
暮らしを楽しむ2000年4月から約2年間フランスのパリに語学留学していた加藤紀子さん。
フランス留学で感じた環境やエコに対する意識の違いはどんなことだったのでしょうか?私が住んでいた頃、フランスではゴミの分別すら徹底されていなくて、別にしなくてもいいという感じでした。よほど気をつけている人以外は分別していなくて、そのまま捨てることがほとんどでした。でも、去年訪れたときには、分別もきちんとされていて、大きく意識が変わったんだなと実感しました。
フランスで学んだことの一つには、流行で簡単に洋服などを買うのではなく、自分に似合ったものを探すことのよさ。おばあちゃんのお古の洋服をそのまま着ていたり、お母さんからもらった洋服をリメイクして着ていたりする子が多かったんです。そこには、世の中の流行は関係なくて、彼女たちの中に流行があるんですよね。私もその中で暮らしてみて、右の子と同じ服を着る必要がないと気づいたんです。今それが着たいと思うなら、10年前のコートでもパンツでもいいのだから、簡単に捨てることはやめようと思うようになりました。
フランスでは「洋服を1枚買うときは、何か1枚捨てるものが出たとき」というような考え方。それでもみんなおしゃれですし、すごく素敵ですよね。だから私も極力お金をかけずに楽しめるファッションをしたいなと思っています。
以前は、買ったことで自己満足していたし、みんなと同じということで納得させられていた頃もあったように思いますが、今は着ていて自分が楽しいかということがいちばん大事。着ているものが昔から持っているアイテムでも、ズブズブになっているスニーカーでも、かわいいと思える自分でいたいなと思います。
加藤さんは、環境を大事にしながらも毎日を楽しんでいるように見えるのですが、そのスタイルのために心がけていることはありますか?“やらされている”というのは人に伝わると思うので、そういう気持ちを持たずして楽しく取り組めるようにということを心がけています。苦になったのでは続かないですし、誰のためにもよくない。自分たちや自分たちの子孫のためにやっていることなので、やらされているなんて感じている場合じゃないと思うんです。日常になってしまえば、自然になれると思いますし、最近はそういうスタイルの人も増えてきているので、私ももっと見習いたいと思っています。
MYLOHASのメインユーザは、加藤さんと同年代の女性でエコやLOHASに敏感な世代でもあります。そんな方たちに向けてメッセージを。エコや環境に関することを流行りすたりにとらわれていると、“これを持って行かないといけない”、“これをやらないといけない”というように思いがち。長い目で見れば、すごく気持ちのいい生活のはじまりな気がします。みんなもやっているから急いでやるというのではなく、やりたいときにのんびりやっていけば続くし、きっと幸せになるんじゃないかなと思います。
加藤紀子さんプロフィール 1992年デビュー。歌手として活動する中、テレビ、ラジオのレギュラー、ドラマ、CMなどに多数出演。歌詞を手がける傍ら、現在では雑誌、ブログなどでのエッセイの執筆など幅広い活動をみせる。2000年4月から約2年間フランスに語学留学のため渡仏。2002年4月より活動開始している。 フジテレビ系「ハピふる!」レギュラー出演(毎週月曜9:55?)、MBS「ちちんぷいぷい」レギュラー出演(毎週水曜14:00?)、インターネットラジオ i-Radio「lecon de a.b.c.」(ルソン ド アーベーセー) フランス語学留学生活を一冊にまとめたエッセイ 『私にも出来たいくつかの事〜フランスにて〜』(集英社be文庫) |