世界的デザイナーとコラボする
フェアトレード専門ブランド
ピープル・ツリー(フェアトレードカンパニー株式会社)フェアトレードとは途上国の人たちと公正な価格や労働条件で貿易をおこなうこと。ヨーロッパでは40年以上前から始まり、日本でも90年代から盛んになりました。日本でその中心的な役割を担い続けているのが、今回紹介するフェアトレード専門ブランド、ピープル・ツリー。1998年に自由が丘、2005年に表参道に出店し、2001年よりイギリスで姉妹会社も展開しています。人だけでなく地球へのやさしさも大切にしているので、多くの商品がオーガニックコットン。染めるときは発ガン性物質を含まない染料を使います。機械のようにCO2を出さない手織りや手刺繍、手編みのものもたくさんあります。フェアトレードはエコでもあるのです。

(c)ピープル・ツリー
ピープル・ツリーがフェアトレードブランドの中で際立っているのは、そのファッション性の高さ。特に注目!なのは、ハイファッションとのコラボ。きっかけは昨年の、ファッション誌
VOGUE NIPPONとの共同企画。ショーで話題の日本、イギリス、アメリカの4人のデザイナーがドレスなどをデザインし、インドとバングラデシュの生産者団体が生地と縫製を担当。ピープル・ツリーのお店、
オンライン通販、セレクトショップの
ユナイテッドアローズで販売されました。

リチャード・ニコルデザイン「ラッフルシャツ・ドレス」
(c)ピープル・ツリー
これは世界初の挑戦で、ファッション業界もびっくり。参加デザイナーの1人、リチャード・ニコルも「ハイファッションとフェアトレードが一緒になるなんて考えられなかった」と話していたそうです。ピープル・ツリーが生産者団体と共に作り上げた信頼関係、職人の技術レベルがあがったことなどが成功の理由ですが、最初は初めてのことに苦労の連続だったので、できあがったときの感動は大きかったとか。もちろん反応は上々でした。この成功に引き続き、今年も春夏ものを制作。ドレープがきれいに出ているシャツドレス、複雑なデザインが魅力的な手織りのプリーツドレスなど、そのクオリティの高さは感動ものです。

TATAMIとのコラボ・サンダル「ピリツァ(サムキー) 」
(c)ピープル・ツリー
「昨年はコラボ元年」(広報・小野倫子さん)という言葉のとおり、この他にもドイツのシューズブランド・
ビルケンシュトックのTATAMIシリーズとのコラボサンダルを制作し、人気を博しました。イギリスでは世界的に有名なイギリスのブランド
TOPSHOPとコラボでオーガニックコットンのトップスを発表しました。これも数あるイギリスのフェアトレードブランドができなかったことを実現してしまった!ということで話題になりました。
2008年2月には、昨年から出ているロンドン・ファッションウィークのestethica(エステティカ)というエコでサステイナブルなファッションを紹介する部門に出展予定。次は東京コレクションにも出るのが夢だそうですが、それが実現する日は遠くないかも。ピープル・ツリーの今後の動きに、目が離せません。
※ページトップの画像は、「タクーン・オーガニック・コットン・ドレス」
取材・文:阿久津美穂(
Slow Media Works代表)