CO2ゼロ旅行をめざす
[JTB関東]「旅は異なもの味なもの」という言葉通り、旅行はその土地でしか味わえない体験をしたり、日常からちょっと切り離してくれたりするリフレッシュの手段でもあります。ただ、現代の旅は江戸時代のように歩いて行く、というものではありません。遠くまで行く場合は新幹線、飛行機、バスなど燃料を非常にたくさん使う交通手段が必要となっています。言うまでもなくこれらの燃料からはたくさんのCO2が排出されます。それらCO2による負荷を他の方法で償うことはできないかと考えたのが(株)JTB関東(本社・埼玉県)内の交流文化事業チームです。この提案により、
(株)ソニー・ミュージックコミュニケーションズ、
(株)自然エネルギー.コム、
環境エネルギー政策研究所の4社共同開発が開始され、2007年4月「CO2ゼロ旅行」が販売スタート、半年で約3000名の受注という反響がありました。
![マイローハス/ロハス 今日からはじめるカーボンオフセット[JTB関東]](http://www.mylohas.net/blog/archives/special0712/images/sp_c05_1.jpg)
エコツアーブランド「GREENSHOES」
「CO2ゼロ旅行」とは、まず旅行中に使われる電力を算出、これと同量の自然エネルギー(風力、太陽光、バイオマスガスなどによる発電エネルギー)を購入することにより旅行中のCO2排出量をオフセット(相殺)する仕組みです。
たとえば、40名で東京発、新幹線・バス・宿泊施設利用で京都2泊3日の旅に行く場合、通常の旅行代金の他に300?600円程度のグリーン電力代金、および1団体につき1枚発行されるグリーン電力証書発行費を旅行者は支払うことになります。飛行機を使うなどCO2排出量が多い場合、北海道2泊3日の例ではグリーン電力が3,000円かかるとします。その場合CO2 10%オフ(300円) 30%オフ(900円)50%オフ(1,500円)といったプランの中から選べるようにもなっています。
この取り組みのコンセプトは“旅をしながらECOができる”です。
「旅行中にゴミ拾いをするなどの案もありましたが、せっかくの旅行で仕事のようなことをしたくない、と言われる方もいます。やはり旅行は楽しく、のんびりとしていただき、楽しさは損なわず環境に役立つという方法がコレだ、と思いまして」と同チーム企画開発マネージャー樋口誠司さんは言います。
今のところは学校の修学旅行、企業の社員旅行などに活用されています。来年度は個人向けの商品としても販売する予定です。
「通常は10%程度の事務手数料を取引先から受けとりますが、グリーン電力代金に関しては手数料を頂きません。できるだけたくさんの、しかも環境に興味のない方にも利用していただけるよう考えています」
チームのテーマとして“子どもたちが将来にも旅ができる地球を残したい”を掲げています。未来にそうした環境を残すためにも、旅を楽しむだけでなくオフセットプランをプラスしてみてはいかがでしょう。
取材・文:鞍作トリ
CO2ゼロ旅行1団体の代金目安(旅行代金に加算)
<新幹線で行く京都2泊3日の場合>
・グリーン電力代金 約500円×参加人数
・グリーン電力証書代金 5,000円×1枚
・事務代行手数料+バッジ代金 300円×参加人数
※バッジがいらない場合は200円に