2010.11.13
SUBWAYさんと野菜の未来 植物工場VSオーガニック!?
先日、サンドウィッチでおなじみの「SUBWAY」さんと野菜セミナー「野菜LAB収穫祭」にてご一緒しました。
最近では「野菜のSUBWAY」として野菜をより美味しく食べられるように、さまざまな取り組みがされているとのこと。なるほど、HPを見ると[831LAB]といって野菜を研究を紹介しているよう……。

開いてみると「野菜エンス」「野菜工場プロジェクト」「宇宙トマトプロジェクト」など。
ん? 待てよ! サイエンス、工場、宇宙って……。オーガニックと対極の世界ばかり!?
イベントの野菜セミナーではSUBWAYの伊藤代表、植物工場専門の大阪府立大学の村瀬教授とのトークショー。さてさて、オーガニックとSUBWAY、どんなコラボレーショントークができるのでしょうか。
まず、今回の大きなテーマである植物工場。
人工的な味気ない野菜のイメージですが、実際はどうなんでしょう?

特徴をいくつかあげてみますね。
●太陽でなく光の種類(特定の色の光)だけで効率よく育てることができる
●温度や湿度の調整が簡単なので管理しやすい
●水の種類を変えることで、植物自体の成分を変えることができる
●人為的に植物自体にストレスを与え、たんぱく質などをコントロールし味を調整できる(水ストレス、虫ストレスなどを与える)
●季節や気候に関係なく安定供給できるかわりに、栽培・管理のコストがかかる
●レタスをはじめ、葉物野菜などがメイン。50日周期で7、8毛作できる。
●世界の人口が増え続けることによって起こる食糧危機の可能性を踏まえて開発が進んでいる
●野菜の栽培が難しい、インドや中近東の国々が植物工場の技術に興味を示している
なるほど!
確かに沢山のコストが必要とされるようですが、管理の行きとどいた目的に沿った野菜作りが可能というのはすごい技術です。
温度、湿度、水耕栽培なので水の成分など様々なことをコントロールできるので、例えばたった一枚のレタスの葉でも栄養価が高く、味もよく、機能性のあるものを短期間に作りだすことが可能になるということ。サプリメントのような発想ですね。
そしてSUBWAYの取り組みでは、植物工場の協力で年間10トンのレタスの供給を実施。丸の内店を代表とするように、店産店消することで物流コストなどを下げる、今年のように猛暑で野菜が採れなくなり、高価な野菜を不安定に仕入れる…という状況を回避するために植物工場の力を借り安定供給する、などなど。
そして注目すべきは「学産学消」。全国最大級規模の「植物工場研究センター」が完成する予定の大阪府立大学のキャンパス内に、植物工場併設型の「サブウェイ野菜ラボ2号店」を開店し、大学と提携して、植物工場の野菜の栽培から販売に至るまでの新しい流通ビジネスモデルを実証していく研究をスタートするとのこと。店舗では、植物工場で栽培された野菜の一部が商品に使用されるんですって。
新しい食文化も教育の場に登場することになりそうです。
確かに、植物という生きものを人間の技術でコントロールできるのは凄いことだと感心させられてばかりですが、でもやっぱり太陽をサンサンと浴びてのびのび育った野菜がスキ! という私にとっては「本当にそれがあるべき姿なの?」と疑問が残りました……。
とはいえ、世界の食糧をこれから先の将来も安定して作り続けていくには、なんらかの手を打たなければいけないのも事実。化学的だ! 人工的だ! 本来あるべき姿でない! と反感ばかり持っていても、近い未来の問題に目をそむけることになってしまうのではないかという思いもあります。
まだ理解に迷いがある私にとって、村瀬教授が最後にコメントした言葉が答えをくれました。
「普通の露地野菜と一緒に考えるから、自然でない、人工的だと嫌悪感をもってしまう。植物工場の野菜は、安定供給を人為的に可能にしたり、栄養素や機能性などコントロールすることで効率よく野菜を摂取することを希望する人々に提供するなど、さまざまな目的を持つ人のために作られているものでもあるのです。だから、無理にオーガニック、自然栽培と同じ観点や価値観で見ることなく、野菜の在り方の役割分担だと考えてはどうでしょうか?」
この言葉を聞いて、なんだかスッキリしました。
そうだ、美味しくて安心して食べられる野菜を提供したいという目的は、オーガニックも植物工場も一緒のはず。ただ、それを作る方法としてはそれぞれのメリット、デメリットがあって、それに対しては賛否両論。とはいえ、多くの人に野菜を届けるためにどうしたらより良いのかを追求していくことは双方同じテーマなのだと気づきました。
SUBWAYさんも、工場野菜だけでなく、もちろんメインは露地野菜。なるべく農薬や化学肥料を抑え、美味しい野菜を作っている農法を全国各地を周りながら探して取り入れているとのこと。
私自身も、このイベントによって「これからオーガニックを語るうえでは、やはりその他の分野やある意味、対極の分野のものもしっかり理解してこの目で確かめ、発信していくことが大切だな」と強く感じました。
オーガニックばかりを褒めて高めているばかりでなく、もっと広い視野でさまざまなことを学ぶことが必要のようです。
今後もSUBWAYさんをはじめ、いろんなことに目を向け皆さんにお届けしたいと思います!













































