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    カヒミ・カリィ

カヒミ・カリィ

ミュージシャン。'91年デビュー以降、国内外問わず数々の作品を発表、'98、'99全米ツアーも行う。NHK FMのパーソナリティー、連載コラムや映画コメント執筆、字幕監修なども手掛ける。近年、菊地成孔氏や大友良英氏らのセッションにも参加し話題に。'08年にはビクター80周年記念コンピレーションCD「Music For Nipper」をプロデュース。ニューアルバムは「It's Here」2010年リリース。自身の経験を生かしたママ&ベビースキンケア商品「Preens」をプロデュースし発売中。3月には自身初となるエッセイ本『小鳥がうたう、私もうたう。静かな空に響くから』(主婦と生活社)を出版。
http://www.kahimi-karie.com


2011.04.20

まいにち

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悲しい出来事がまるで夢のような
青くて太陽がいっぱいの穏やかな朝


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寒い冬の間 土に隠れていた草花がいっせいに顔をだして
私達にあいさつしているみたいだなぁと思う
そして娘も花にあいさつする


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いつも散歩のときに 私が花の匂いを嗅いでいたようで
それを娘が一丁前に真似をしていた!


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あかい花と むらさきの花と…
しろい花と きいろい花


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私達が気づかなくても 道の端っこで沢山の花が元気に咲いている
娘にとっては そんな ひとつひとつが 大きな驚きなのだ


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通りすがりのおじいちゃんに


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「はい どーじょ!」


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娘はいったいどんな気持ちで世界に触れているんだろう
この世界は素晴らしいものだと娘が感じてくれたらいいなと思う


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何気ない花や枯れ葉が 娘を幸せにしていることに
私は毎日おどろき 沢山の事を感じ考える


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階段を登るのも楽しいね


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段々の隙間にも すみれが咲いてるねー


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柵の向こうにある貯水池を覗いてみたら 
一羽の見たことのない不思議な鳥がいて
とても賢そうで 私は心が揺れてしまった


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もう日が暮れるから帰ろうね


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夜が来て また朝が来ること
それを共に出来ることに ふかくふかく感謝している



Amebaなう
2011.04.06

春の音

東日本大震災、そして原発の事故のあと、何度もこのBlogに今の気持ちを綴ろうとしたのですが、全く言葉にならず、まるで時間と時間の間を彷徨っているような感覚でした。


原発を作らなくては幸せに生きていけないような地球を、神様が作ったとは思えません。なのに、なぜ私達人間は常に欲望を抱えて生き、リミットが分からなくなってしまうのでしょう…


こんな中でも、当たり前のように時間は流れ、静かに季節は移り、さまざまな命が交差していきます。


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けれど、私はレイチェル カーソンさんの「沈黙の春」を何度も思ってしまいます。

沢山の木々に若芽が吹き、小鳥達の歌声が空に響き、地面では虫達がもぞもぞと動き、山では雪が静かに溶け、川では美しい水が流れ、ここでは子供達がそれを両手ですくい、私達は安心してそれを見つめることができる。


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その奇跡を私達は壊しかけているのだと思います。


こんな時にも春はまだ沈黙せずに私達に語りかけているという奇跡を、私達は自覚しなければ。

Amebaなう
2011.03.03

雛祭り


今日、3月3日は雛祭りですね!

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我が家でも娘が産まれたのをきっかけに、昨年から雛祭りのお祝いをするようになりました。

私が子供の頃は女の子が4人も居たので、毎年、飾り棚を組み立てて毛氈を敷き、お雛様を飾ってもらっていたのですが、代官様のとなりにリカちゃん人形を並べたり、お道具の前飾りや小さなお膳をバービーに使わせたりと、今思うと大変なことになっていたなぁと思います。

でも両親に怒られた記憶はなく…そんな事を思い出すと、子供の頃には知ることもなかった両親の子供達に対する気持ちなどを感じることが出来て、シミジミとしてしまいます。


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娘のお雛様は仙台のおじいちゃんとおばあちゃんからの贈物で、鳥取の北條土人形作家の加藤簾兵衛さんという方に作って頂いたものです。

仙台にある『光源社』という民藝店(本店は盛岡です)で見つけてくれたのですが、あまりに可愛いので民藝品が好きな私は一目惚れしてしまいました。


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御歳96歳になられる簾兵衛さんは、今でも石膏の型作り、成型、素焼き、絵付け、そして箱詰めまでの工程を一人でされています。

もう70年以上人形作りをされているそうなのですが、かつて父親から聞いた民話や神話の主人公を想像でつくっていたものが、民藝会の名匠、吉田頌栄の目に留まって東京などで個展を開くことになったり、鳥取民藝の祖である吉田璋也を通じて、写真家の土門拳や棟方志功とも交流ができたりなどして、少しずつ全国に『れんべい人形』が知れていったのだそうです。

お雛様の他にも干支の人形などもあるのですが、どれも本当に素朴で可愛いものばかりなのでこれから集めていきたいなと思っています。


そしてそんなお雛様にぴったりな、とても風情のある素敵な干菓子を先日仕事で大阪に行った時に京都から駆けつけてくれた友人から頂きました。

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京都の二條若狭屋という上菓子の老舗のお菓子です。
京都のお菓子が素敵だなと思うのは、それぞれが固有名詞をもってよばれるところです。雲竜だとか、こぼれ梅、都の昔、まさり草、残月…というふうに、それぞれきまった名前があって、そのお菓子は、それを作っているお菓子屋でしか売っていないのだそうです。そしてそういうお菓子屋さんは、とても長い歴史があり、先祖代々の作り方を伝えていて、ほかの人にはおしえないのだそうです。

菓子折りの包装紙や包み紙も昔の形をそのまま伝えていて、木版刷りの絵だったりが入っていたりしてほんとうに素敵だと思います。京都の職人の方々のそんな丁寧な物作りに対する姿勢は、私達をなんて幸せな気持ちにしてくれることでしょうか。


娘ももしかしたら私が小さかった頃のように、このお雛様でたいへんな遊び方をするかもしれません。けれどきっといつか娘も大きくなったら、簾兵衛さんの雛人形から沢山のものを頂いたことに気づく日が来ることでしょう。


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Amebaなう
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