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    カヒミ・カリィ

カヒミ・カリィ

ミュージシャン。'91年デビュー以降、国内外問わず数々の作品を発表、'98、'99全米ツアーも行う。NHK FMのパーソナリティー、連載コラムや映画コメント執筆、字幕監修なども手掛ける。近年、菊地成孔氏や大友良英氏らのセッションにも参加し話題に。'08年にはビクター80周年記念コンピレーションCD「Music For Nipper」をプロデュース。ニューアルバムは「It's Here」2010年リリース。自身の経験を生かしたママ&ベビースキンケア商品「Preens」をプロデュースし発売中。3月には自身初となるエッセイ本『小鳥がうたう、私もうたう。静かな空に響くから』(主婦と生活社)を出版。
http://www.kahimi-karie.com


最近はエッセイの執筆が一段落し、娘も2歳になって少しずつ手がかからなくなってきたので、久し振りにゆっくり過ごす時間をつくれるようになってきました。

仕事がないときは、娘とバスに乗って図書館に通うのが日課になっています。毎晩娘に読んであげる絵本を探すためなのですが、ついでに私も自分用の本をササッと探します。

最近、面白かった本は、詩人の谷川俊太郎さんの『谷川俊太郎質問箱』や、小児科の毛利子来先生の『たぬき先生の子育てライブ相談室』などでしょうか。

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谷川さんの説明はするまでもありませんね。毛利先生は、子育てについての本なども出版されていて、とくにワクチンについての著書で有名な方です。私がNHKで特番をしたときにもゲストで出て頂いたり、娘も生まれてからずっと診て頂いているのですが、子供の視点や感覚、心をとても大切されておられる素晴らしい先生です。

もともと、作家や科学者などのQ&Aの本が好きで良く読むのですが、この2冊はどこか共通点があって、続けて読んだらとても面白かった!

詩人と小児科……まったく違う職業のお二人ですが、そこには哲学が詰まっていて、それからトンチをしているような楽しさが詰まっているのです。あっという間に読めてしまうのですが、何度も何度も繰り返してページを開きたくなるとても良い本でした。

私がそんな風にして読書に熱中しているとき、娘は何をしているかというと……私の傍らで、チョキチョキとこんなことを!

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チョキチョキチョキ……。

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散らかっているが、なんだかきれいでアートのよう……。

最近ハサミの使い方を覚えたので、安全な子ども用のハサミを買ってあげたところ、とてもハマって飽きもせずにずーっと紙を切っています。2歳にはまだ危ないかなと思っていたのですが、あっさり上手に使えるようになったので、子供はなんて逞しいのだろうと驚いています。静かにしてくれる上に、集中力も養え、指先も器用になりそうで、一石三鳥です!

そんな娘と私の最近のブームは、佐野洋子さんの作品です。
佐野洋子さんは、『100万回生きたねこ』という絵本で有名な方ですが、私はエッセイ集なども大好きで昔から読んでいます。娘も佐野さんの絵本が好きなようで、何度も読んでくれをせがむのですが、じつはこっそり、私の方が真剣に絵本を読んでいるような……。

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100万回生きたねこ』は何度も読んでいるのに、思わず涙がでてしまうことがあるのです。そして娘が寝静まった後で、佐野さんの著書を読み、人生について考えたりしています。谷川俊太郎さんや和田誠さん、五味太郎さんなど、私自身が子供のころから本棚に入っていた本を今、娘に読んであげていることが多いのですが、すっかり大人になり親になった今でも、影響をあたえてもらえる素晴らしい作品がたくさんあり、感慨深いものがあります。

もうそろそろ、本格的な春になり、身体も気持ちも外で向かうことでしょう。それまで、娘と家でジックリ何かをつくったり、読んだりする時間を楽しもうと思っています!

Amebaなう
2012.01.26

本とわたし


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じつは昨年の夏から、寝る時間を削って取り組んできたことがありました。今年の春にエッセイを出版することになり、その執筆に集中していたのです。

そしてつい先日、すべての原稿が書きあがりました! 今は装丁などの作業をしているところです。

それにしても、バタバタと作業をしていたらあっという間の半年間でした。赤ちゃんの世話や家事、ほかの仕事などと平行しながら一冊の本を書き上げるという事が、こんなに手間がかかる作業だとは思っていなかったのです。

いくつかの雑誌を掛け持ちで連載を持ったり、映画や音楽のコラムやコメントを書いたりなど、今までも執筆の仕事は少なくなかったので、その延長だろうという印象で臨んだのですが、実際書き始めるとそれはまるで朝から晩まで山登りをしているような感じで、何かの集中トレーニングでもしているような気分でした。

岡本かの子さん(岡本太郎さんのお母さん)の本の中に、“執筆に集中するとき、幼い太郎を柱に縛り、泣いても構わなかった”と書いてあったのを思い出します。あぁこんなときかなぁ……とため息付きつつ、構ってもらえずにグズる娘を片手で抱っこし、右手にiPhoneで続きの原稿を打ったり、夜中にいい感じで書いていたら朝になり、寝ぼけ眼で家族の朝食を作り、そのまま仕事に出かけたり。それでもやはり書くということは、深い充実感を味わうことのできるやりがいがある作業で、ほんとうに幸せな時間でした。

普段、自分で意識せずに通り過ぎてしまうような些細なことに気付いたり、忘れてしまっていた遠い記憶の断片をいくつも思い出したり。これまでの沢山の出会いや大切な時間に、改めて感謝することが山ほどありました。

昨日は娘と久しぶりにじっくり散歩をして、図書館でたっぷり時間を使い、絵本を探したり紙芝居を見ながらゆったり過ごしてきました。そして夕方、面白い本をごっそり借りて家に帰ってきました。気付くと、せっかく本の制作作業が一段落したというのに、また片手に本を抱え、もう片方の手に娘を抱えていて、なんだか笑ってしまいました。

発売日など、また詳しい事がわかり次第、皆さんにお伝えしますね。読んで頂けたらすごく嬉しいです!

カヒミ カリィ




Amebaなう
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