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ミュージシャン。'91年デビュー以降、国内外問わず数々の作品を発表、'98、'99全米ツアーも行う。NHK FMのパーソナリティー、連載コラムや映画コメント執筆、字幕監修なども手掛ける。近年、菊地成孔氏や大友良英氏らのセッションにも参加し話題に。'08年にはビクター80周年記念コンピレーションCD「Music For Nipper」をプロデュース。ニューアルバムは「It's Here」2010年リリース。自身の経験を生かしたママ&ベビースキンケア商品「Preens」をプロデュースし発売中。3月には自身初となるエッセイ本『小鳥がうたう、私もうたう。静かな空に響くから』(主婦と生活社)を出版。
http://www.kahimi-karie.com
サンタが家にやって来る
オレンジ色のカボチャは緑色のモミの木へ、魔女の黒いトンガリ帽子はヒイラギの赤い実へ……ワイワイと楽しそうなハロウィーンも終わり、今月から本格的に、街中でクリスマスのデコレーションが始まりました。
冬にも枯れることのないモミの木やヒイラギの緑の木は、永遠の命をもたらすキリストのシンボルとして、また希望をもたらす色として緑が使われるようになったのだそうです。そしてヒイラギの棘は、イエスが十字架につけられた時にかぶせられた、いばらの冠の象徴であり、その赤い実はイエスが流した血を表しています。クリスマスといえば、赤と緑ですがそういう意味があるのですね。
ところでこの季節になると、いつも思い出す話しがあります。
それは雑誌『家庭画報』で連載されていた河合隼雄さんのエッセイで読んだもので、一部は最後の著書『泣き虫ハァちゃん』にも収められています。
河合先生が子供の頃のクリスマスの話なのですが、なんとなく胸にキュンとくる話です。
ハァちゃんの家では当時としては珍しくクリスマスにはサンタクロースが来ていたのですが、その家のサンタは少し変わっていて、24日の夜中に訪れて家の中にプレゼントを隠して帰っていくそうなのです。子供達は翌朝、暗いうちから家中を探して大騒ぎ……。
ある時、兄さんが「サンタをつかまえる」と言い出しました。そうしたらサンタも逃がして欲しさに、沢山のプレゼントを置いて行くだろうというのです。ハァちゃんは「サンタさんが怖がって、来年から来なくなったらどうしよう」と心配になったのですが、意外にも大賛成をしたのは父さんでした。そして、父さんは「しかし、ひとりではサンタを捕まえるのは大変だろう」と言って、兄さんと2人で寝ずの番をすることになったのです。けれど、兄さんはコタツでうっかり眠ってしまい……4時頃にハッと目を覚ますと、脇で父さんも寝ているではないですか。それで慌てて起こしたのですが、2人が寝ている隙に、どうやらサンタはプレゼントを家の中に隠し、もう出て行ってしまったようなのでした。(この後の話は雑誌のほうだけに書かれているのですが、これからがますます面白いのです。)
実は父さんに内緒で、兄達はサンタが入って来そうな小さい窓などがある場所にコッソリと糸を張って、お父さんではなく本当にサンタが出入りしているのかを確かめていたのでした。ところがなんと翌朝になると、その仕掛けも糸が切れていて、本当にサンタが来たようだったというのです。ハァちゃんはとても不思議に思いました。そんな風にして、毎年恒例のクリスマスのエピソードはどんどん増えていったのでした。
そして時が経ち子供達も大きくなり、それぞれが家庭を持ち親になった今も、皆サンタがいるんだと信じているのです。
それはもちろん、本当に信じている訳ではないけれど、あの頃と今でも同じ気持ちでいるということ、良い話しだなぁとシミジミ……それ以来、この時期になると毎年この話を思い出します。

私にも娘が出来たので、そろそろサンタクロースも我が家にやって来そうです。娘と私達家族が、一緒に沢山の良い時間を過ごせるよう、そんな願いを込めて、今年のクリスマスを過ごしたいと思っています!
【LOHASに暮らす】建築と顔
先日、生まれてから今までに何度くらい引っ越しをしたのだろうと思い、数えてみたところ、何と18回も住居を移してきたを知って、自分の事ながら驚きました。
私が引っ越し好きなのは、子供の頃から荷物をまとめて新しい場所に移る事が多かったのが原因かもしれません。
場所が変わると気分が新鮮になり、また新しいスタートラインに立った様なワクワクした気分になるのですね。
その反面、生まれも育ちも下町でずっと同じ家に住んでいるような生き方にも憧れが募るのです。とにかく住む家が、自分の人生や性格に少なからず影響を与えている事には間違いがなく、とても考え深いものがあります。
今までに住んだり訪れた事のある建築や住まいは、場所もデザインや築年数も様々ですが、惹かれたり心に残っているものに共通するのは、”顔色がいい”感じのものです。

| 日光や風が通り抜ける隙間があったり、人の手がよく入った動きがある建物は、生き生きして健康的な印象があります。 それが古くて使い勝手が少し悪かったとしても、そういう建物は気持ちを良くさせてくれるので欠点も愛嬌になるのですが、逆にどんなに豪華でデザインが良く便利なように出来ていても、そういう動きが感じられないものは、すぐに飽きてしまうような気がします。 ところで、私が一番興味があって憧れている建築は何か言うと、木の上に建てられる家、ツリーハウスです。気候や足場に問題があるので本格的に住むようなものではありませんが、同じものは世界中に一つもなく個性的で、それこそ動きのある建築だと思います。 顔色がいいどころか、ニコニコ、ワハハと笑っているような印象があって幸せな気持ちにさせてくれる建築です。 |
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