ライフスタイル

ミュージシャン。'91年デビュー以降、国内外問わず数々の作品を発表、'98、'99全米ツアーも行う。NHKFMのパーソナリティー、連載コラムや映画コメント執筆、字幕監修なども手掛ける。近年、菊地成孔氏や大友良英氏らのセッションにも参加し話題に。'06年に映像作品「kochab」とアルバム「NUNKI」をリリース。'07年2月のツアーを皮切りに全国各所でのフェスやイベントに出演。7月にはライブDVD, 数々のアーティストと共演した楽曲を収録したコンピレーションアルバムをリリースする。
全部食べられるものばかり!
寒い冬を乗り切ったスイレンとメダカ達
ヘブンリーブルーという朝顔の苗です
ゴメスもやっぱり庭派
ゴーヤや黒トマトも先日、kurku kitchen(クルック キッチン)という素敵なレストランでお食事をしました。新鮮ですごく美味しい野菜やお肉を、薪や炭などを使って丁寧に作られた料理が頂けるお店で、2階には選りすぐりの生活雑貨や植物などを扱ったストアもあり、ついつい長く時間を過ごしてしまいそうな、とっても居心地の良いお店でした。
カゴが沢山おいてあるというストアが気になって、待ち合わせの時間よりも少し早く出向いたのですが、その隣にあるギャラリーでは、Alicia Bay Laurel(アリシア・ベイ・ローレル)さんという方の展覧会を開催していて、しかも今日は偶然そのオープニングで、これから彼女のミニライブがあるのだそう。
そんな話を聞いているうちに早速ライブは始まり、何だか吸い込まれるように彼女のギターの音に惹かれ、カゴを見に来たこともつい忘れて、レストランの予約の時間が来るまでぎりぎり、彼女の演奏に聴き入ってしまいました。
そんな偶然の機会でアリシアさんを知ったのですが、彼女の絵や演奏にちらりと触れただけでも何かとても興味深く感じたので、早くここに来てラッキーだったなぁと思いました。さっそく購入したCDに彼女のプロフィールを見つけたので、少し紹介しますね。
Alicia Bay Laurel ”music from living On the earth"
lアリシア・ベイ・ローレルさんは「地球の上に生きる」の著者で、1949年、ロスアンジェルス生まれ。ハイスクールを卒業すると、アメリカをヒッチハイクで旅して廻ったのち、北カリフォルニアにあるウィラーズ・ランチというコミューンに参加しました。
ウィラズ・ランチは、ランドスケープ・アーティストのビル・ヴィラーズが持つ森を舞台に、広大な土地に100人ほどが畑を作り、牛や馬、鳥を飼い、電気も水道もない中で自由な暮らしを行なっていたといいます。人や物を損なわないという考え方、そして非暴力主義の信条に同調できる人ならば、誰でも参加出来ると表明し、拒む事なく多くの人々を迎え入れたと同時に、もちろん暮らしは容易なことばかりではなかったとも伝えられています。
アリシアさんがこのウィラーズ・カンチで学んだ生活の知恵をまとめたものが、「地球の上に生きる」という本です。当初は新たにランチに参加する人のためのささやかな冊子だったものが、ヒッピーのバイブルといわれている「Whole Earth Catalogue」を創刊したスチュワートブランドの目にとまり、彼に紹介された出版社から刊行され、そして広く知られることとなったのだそう。自身の手書きによる文字と素朴な絵を、一冊のスケチブックにまとめたような装丁で、そうした趣向は日本での翻訳書においても守られています。

アリシア・ベイ・ローレル「地球の上に生きる」
私も購入した日本語翻訳書の帯には、「この本にしるされたことを、かたっぱしから自分の手で試したい、せめて試すことを夢見たい。それだけでも私の人生はきっと根本から変るだろう」という、谷川俊太郎さんのコピーがついていました。
ヒッピーのコミュニティーというと、ドラッグや宗教などが混ぜこぜになって段々よじれてしまったという様な、偏った70年代のイメージもあって、少し構えてしまうところがあるのですが、実際のところはどんな感じだったのかなぁと、初めて具体的に想像してみるきっかけになりました。アリシアさんの音楽や著書はとてもとても素朴で、優しくいい感じで、あっという間に惹かれてしまいました。
せっかくなので、アリシアさんの音楽にもつながるような2枚のアルバムを紹介しますね。Linda Perhacsの”Parallelograms” 、それから、Vashti Bunyanの”Just Another Diamond Day”です。2枚とも1970年にリリースされ、数年前に再びリリースされた女性アーティストの作品です。3枚とも大変素晴らしいので、良かったら聴いてみてくださいね。では!

左:Linda Perhacs”Parallelograms”
右: Vashti Bunyan”Just Another Diamond Day”