最近ハマって、毎晩寝る前に観ているDVDがあります。イギリスの公共放送局、BBCで制作された"THE PRIVATE LIFE OF PLANTS"です。
このDVDは、動物学者、植物学者、プロデューサー、そして作家でもあるデビッド・アッテンボローが、BBCの自然班と共に作ったドキュメンタリー。世界中の植物の秘密、不思議さ、美しさ、面白さ、素晴らしさが、ギューっと詰まった、大変見応えのある作品です。
特殊なカメラで時間をかけて丁寧に撮られた映像は、精密にCGで作られたファンタジー映画よりも断然、非現実的に感じるくらいファンタジックでカラフルで、子供の頃におとぎ話の世界に迷い込んだ、あの感覚が蘇ります。そして、人間が長い歴史の中で発見し作り上げた、科学やアート、音楽、運動・・すべてのものが、何千年も前から、ここに既にポンと置かれていたような、そんな事を考えさせる作品なのです。
この作品の魅力はもう一つ、プロデューサーのデヴィッド自身がガイドをしながら映像が進んでいくのですが、彼の熱心さ、夢中さがとても魅力的で、観ている人が思わず引き込まれてしまうという事。本国イギリスではとても有名な方ですが、それも本人自身の魅力も関係しているはず・・なんだか、途中から植物よりも彼が観たくなっているような・・ちょっとした恋をしてしまったような気分になってしまうのです。
時々取材などで、自分が憧れる女性像、好みの男性像などを聞かれる事がありますが、考えてみると私の好みは昔から、みな渋い年配の方ばかりだなぁと思うのですが・・やはり人生という年輪を重ねて初めて出来上がる魅力は、無敵だなぁと思います。
好みの男性は?と聞かれて、挙げたいけれど知らない方が多いので挙げない、という方が何人かいます。その中でも特に挙げたいのは、高橋延清さんと宮脇昭さんです。
高橋延清さんは森林学者で、森林がもつ木材生産の経済性と環境保全の公益性を両立・発展させるための、森林施業法を研究・発展させた方。東京大学名誉教授でありながら、教壇に立つ事はほとんどなく、いつも泥まみれで森の中を歩く姿から、”どろ亀さん”と呼ばれていて、いつも赤いチロリアンハットをかぶって、森の動物達と同じ目線で生きておられた、ものすごく素敵な方です。
宮脇昭さんは、国内外で土地本来の潜在自然植生の木群を中心に、その森を構成している多数の種類の樹種を混ぜて植樹する「混植・密植型植樹」を提唱し活動している、生態学者です。NHKで、「日本一多くの木と植えた男」というタイトルで特集されているので、知っている方もいると思います。1990年代の半ばに始まった熱帯雨林再生プロジェクトに参加し、マレーシアでは、根が充満したポット苗を植樹する方法で、再生不可能とまでいわれている熱帯雨林の再生に成功しておられます。
デヴィットさん、どろ亀さん、そして宮脇さんの共通点は、どろんこ遊びをして夢中になっている小さな男の子のようなニコニコ笑顔、そして、とても専門的な分野の話を、誰でも理解が出来るように説明して興味を持たせてしまう事ができる、ユーモアと知性を持っている、という事でしょうか。彼らの姿を見ていると、私の体のなかに大きなエネルギーが生まれてくるのを感じます。とてもワクワクしてくるのです!