子供の頃からの私の一番長い趣味は料理です。両親が共働きで忙しい上に、小さな妹や弟がいたので、物心付いた頃から包丁を片手に、何か作るのが大好きになっていました。
“ごちそうさまが、ききたくて”という、栗原はるみさんが書かれた美味しい料理本がありますが、本当に良いタイトルだなぁと思います。私も、自分で美味しいものが食べたいというより、子供ながらに「ごちそうさま!」が聞きたくて料理が好きになったのだと思います。
親が定期購読してくれていたNHKの「きょうの料理」が私の料理の先生で、初めてそれを見ながら作ったのは、ケーキでもハンバーグでもなく、渋いことに煮魚でした。小学校の帰り道に「今日は夕飯、な〜ににしようかな〜♪」と八百屋や魚屋に行くのが楽しみな、赤いランドセルに背負われた、背伸びな子供でした。人にご飯を作るのが幸せを感じる瞬間の一つだというのは、今でもやっぱり変わりません。
普段は殆ど菜食でシンプルな料理をしているので、人が来る時にはここぞとばかり、お野菜はもちろん、お肉や魚や色んなものをかき集めて、ワイワイ沢山作る事が多いのですが、そういうのでもなく、仲良しの友達がふらりと家に遊びにやって来て、まったりおしゃべりをしているうちに、何だかお腹が空いてきたねー、という事があります。そういう時に作る適当メニューなのですが、”どうやって作るの〜?”と、とても好評なレシピがあるので紹介しますね。
もともと私用に出来たレシピなのでベジタリアン・メニューなのですが、野菜だけなのが信じられないほど味にコクがある、と肉派の友人にも好評です。なんとも適当メニューなので、ちゃんとしたレシピがないのですが、それでも美味しく出来る不思議なレシピなので、是非一度作ってみて下さい。
「絶望パスタ」(名前も適当なので、お好きな名前を付けて下さい!)
1、ニンニク(1かけ)とタマネギ(1個)赤とうがらし(種を取ったもの1個)をみじん切りにして、熱した鍋にオリーブ・オイルやグレープシード・オイルを敷き、弱火で丁寧にゆっくり炒めます。(ポイントは、じっくり炒める事。タマネギの甘みを出すのがコツです。)
2、その間に、にんじん、長ネギ、ナス、牛蒡、レンコン、小松菜、セロリ、などの野菜、それから、えのき茸、しめじ、しいたけ、マイタケ、マシュルームなどのキノコ類。
冷蔵庫にあるもの、好きなものを集めて、すべてみじん切りにします。(この時のポイントは、なるべく種類が多い事。パスタ・ソースですが、和食に使うような野菜も気にせずに!色々なものを混ぜた方が味に深みが出て美味しくなります。ただし、かぼちゃなど煮崩れるものや、セロリなど香りに癖があるものは控えめに。逆にキノコ類が多いとコクが出て良いです。)
3、1の鍋に2の野菜類を加えて、しばらく全体がしんなりするまで中火で炒めます。
4、完熟のトマト3個をつぶしたもの、もしくはトマト缶詰1缶、オレガノ、ローレルを3の鍋に加えて弱火で、またコトコト煮込みます。(この時のポイントは、トマト缶の場合、トマトの種を取るとより美味しくなりますが、面倒ならパスしましょう。ハーブはバジルやエルブ・ドゥ・プロバンスなど、香りの好きなものに変えてもかまいません。でもどのハーブでも量はヨーロッパ式にたっぷり目に!)
5、じっくり煮込んだら、ミルク、または生クリーム、または豆乳を加え、煮立たせないように弱火で軽く煮込みます。塩、胡椒をして、味を整え出来上がり!
6、お好きなパスタにたっぷりかけて、飾りにイタリアン・パセリ、パルメザンなどをトッピングして、召し上がれ!このソースは、クスクスや玄米にも似合います。クスクスのときは、トッピングにコリアンダーや松の実をかけてみたり、玄米のときは、ゴマとアサツキなど。もちろん、ツナやベーコンなどを入れても美味しいですよ。その場合は野菜を入れる前に入れて、軽く炒めてから、野菜を入れてくださいね。では!