ミュージシャン。'91年デビュー以降、国内外問わず数々の作品を発表、'98、'99全米ツアーも行う。NHKFMのパーソナリティー、連載コラムや映画コメント執筆、字幕監修なども手掛ける。近年、菊地成孔氏や大友良英氏らのセッションにも参加し話題に。'06年に映像作品「kochab」とアルバム「NUNKI」をリリース。'07年2月のツアーを皮切りに全国各所でのフェスやイベントに出演。7月にはライブDVD, 数々のアーティストと共演した楽曲を収録したコンピレーションアルバムをリリースする。
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最近ハマって、毎晩寝る前に観ているDVDがあります。イギリスの公共放送局、BBCで制作された"THE PRIVATE LIFE OF PLANTS"です。
このDVDは、動物学者、植物学者、プロデューサー、そして作家でもあるデビッド・アッテンボローが、BBCの自然班と共に作ったドキュメンタリー。世界中の植物の秘密、不思議さ、美しさ、面白さ、素晴らしさが、ギューっと詰まった、大変見応えのある作品です。
特殊なカメラで時間をかけて丁寧に撮られた映像は、精密にCGで作られたファンタジー映画よりも断然、非現実的に感じるくらいファンタジックでカラフルで、子供の頃におとぎ話の世界に迷い込んだ、あの感覚が蘇ります。そして、人間が長い歴史の中で発見し作り上げた、科学やアート、音楽、運動・・すべてのものが、何千年も前から、ここに既にポンと置かれていたような、そんな事を考えさせる作品なのです。
この作品の魅力はもう一つ、プロデューサーのデヴィッド自身がガイドをしながら映像が進んでいくのですが、彼の熱心さ、夢中さがとても魅力的で、観ている人が思わず引き込まれてしまうという事。本国イギリスではとても有名な方ですが、それも本人自身の魅力も関係しているはず・・なんだか、途中から植物よりも彼が観たくなっているような・・ちょっとした恋をしてしまったような気分になってしまうのです。
時々取材などで、自分が憧れる女性像、好みの男性像などを聞かれる事がありますが、考えてみると私の好みは昔から、みな渋い年配の方ばかりだなぁと思うのですが・・やはり人生という年輪を重ねて初めて出来上がる魅力は、無敵だなぁと思います。
好みの男性は?と聞かれて、挙げたいけれど知らない方が多いので挙げない、という方が何人かいます。その中でも特に挙げたいのは、高橋延清さんと宮脇昭さんです。
高橋延清さんは森林学者で、森林がもつ木材生産の経済性と環境保全の公益性を両立・発展させるための、森林施業法を研究・発展させた方。東京大学名誉教授でありながら、教壇に立つ事はほとんどなく、いつも泥まみれで森の中を歩く姿から、”どろ亀さん”と呼ばれていて、いつも赤いチロリアンハットをかぶって、森の動物達と同じ目線で生きておられた、ものすごく素敵な方です。
宮脇昭さんは、国内外で土地本来の潜在自然植生の木群を中心に、その森を構成している多数の種類の樹種を混ぜて植樹する「混植・密植型植樹」を提唱し活動している、生態学者です。NHKで、「日本一多くの木と植えた男」というタイトルで特集されているので、知っている方もいると思います。1990年代の半ばに始まった熱帯雨林再生プロジェクトに参加し、マレーシアでは、根が充満したポット苗を植樹する方法で、再生不可能とまでいわれている熱帯雨林の再生に成功しておられます。
デヴィットさん、どろ亀さん、そして宮脇さんの共通点は、どろんこ遊びをして夢中になっている小さな男の子のようなニコニコ笑顔、そして、とても専門的な分野の話を、誰でも理解が出来るように説明して興味を持たせてしまう事ができる、ユーモアと知性を持っている、という事でしょうか。彼らの姿を見ていると、私の体のなかに大きなエネルギーが生まれてくるのを感じます。とてもワクワクしてくるのです!
子供の頃からの私の一番長い趣味は料理です。両親が共働きで忙しい上に、小さな妹や弟がいたので、物心付いた頃から包丁を片手に、何か作るのが大好きになっていました。
“ごちそうさまが、ききたくて”という、栗原はるみさんが書かれた美味しい料理本がありますが、本当に良いタイトルだなぁと思います。私も、自分で美味しいものが食べたいというより、子供ながらに「ごちそうさま!」が聞きたくて料理が好きになったのだと思います。
親が定期購読してくれていたNHKの「きょうの料理」が私の料理の先生で、初めてそれを見ながら作ったのは、ケーキでもハンバーグでもなく、渋いことに煮魚でした。小学校の帰り道に「今日は夕飯、な〜ににしようかな〜♪」と八百屋や魚屋に行くのが楽しみな、赤いランドセルに背負われた、背伸びな子供でした。人にご飯を作るのが幸せを感じる瞬間の一つだというのは、今でもやっぱり変わりません。
普段は殆ど菜食でシンプルな料理をしているので、人が来る時にはここぞとばかり、お野菜はもちろん、お肉や魚や色んなものをかき集めて、ワイワイ沢山作る事が多いのですが、そういうのでもなく、仲良しの友達がふらりと家に遊びにやって来て、まったりおしゃべりをしているうちに、何だかお腹が空いてきたねー、という事があります。そういう時に作る適当メニューなのですが、”どうやって作るの〜?”と、とても好評なレシピがあるので紹介しますね。
もともと私用に出来たレシピなのでベジタリアン・メニューなのですが、野菜だけなのが信じられないほど味にコクがある、と肉派の友人にも好評です。なんとも適当メニューなので、ちゃんとしたレシピがないのですが、それでも美味しく出来る不思議なレシピなので、是非一度作ってみて下さい。
「絶望パスタ」(名前も適当なので、お好きな名前を付けて下さい!)
1、ニンニク(1かけ)とタマネギ(1個)赤とうがらし(種を取ったもの1個)をみじん切りにして、熱した鍋にオリーブ・オイルやグレープシード・オイルを敷き、弱火で丁寧にゆっくり炒めます。(ポイントは、じっくり炒める事。タマネギの甘みを出すのがコツです。)
2、その間に、にんじん、長ネギ、ナス、牛蒡、レンコン、小松菜、セロリ、などの野菜、それから、えのき茸、しめじ、しいたけ、マイタケ、マシュルームなどのキノコ類。
冷蔵庫にあるもの、好きなものを集めて、すべてみじん切りにします。(この時のポイントは、なるべく種類が多い事。パスタ・ソースですが、和食に使うような野菜も気にせずに!色々なものを混ぜた方が味に深みが出て美味しくなります。ただし、かぼちゃなど煮崩れるものや、セロリなど香りに癖があるものは控えめに。逆にキノコ類が多いとコクが出て良いです。)
3、1の鍋に2の野菜類を加えて、しばらく全体がしんなりするまで中火で炒めます。
4、完熟のトマト3個をつぶしたもの、もしくはトマト缶詰1缶、オレガノ、ローレルを3の鍋に加えて弱火で、またコトコト煮込みます。(この時のポイントは、トマト缶の場合、トマトの種を取るとより美味しくなりますが、面倒ならパスしましょう。ハーブはバジルやエルブ・ドゥ・プロバンスなど、香りの好きなものに変えてもかまいません。でもどのハーブでも量はヨーロッパ式にたっぷり目に!)
5、じっくり煮込んだら、ミルク、または生クリーム、または豆乳を加え、煮立たせないように弱火で軽く煮込みます。塩、胡椒をして、味を整え出来上がり!
6、お好きなパスタにたっぷりかけて、飾りにイタリアン・パセリ、パルメザンなどをトッピングして、召し上がれ!このソースは、クスクスや玄米にも似合います。クスクスのときは、トッピングにコリアンダーや松の実をかけてみたり、玄米のときは、ゴマとアサツキなど。もちろん、ツナやベーコンなどを入れても美味しいですよ。その場合は野菜を入れる前に入れて、軽く炒めてから、野菜を入れてくださいね。では!