ミュージシャン。'91年デビュー以降、国内外問わず数々の作品を発表、'98、'99全米ツアーも行う。NHKFMのパーソナリティー、連載コラムや映画コメント執筆、字幕監修なども手掛ける。近年、菊地成孔氏や大友良英氏らのセッションにも参加し話題に。'06年に映像作品「kochab」とアルバム「NUNKI」をリリース。'07年2月のツアーを皮切りに全国各所でのフェスやイベントに出演。7月にはライブDVD, 数々のアーティストと共演した楽曲を収録したコンピレーションアルバムをリリースする。
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最近、私が凝っているものは天体望遠鏡です。
きっかけは単純で、忙しくて気持ちに余裕がなくなっている様な時に、子供の頃に欲しかったものを思い出して、自分にプレゼントする事が数年に一度くらいあるのですが、今回は天体望遠鏡だったという訳です(ちなみに前回は木製の鳩時計です)。
私が小さい頃、望遠鏡ブームがあったのですが、何故か男の子向けのイメージがあったり高価そうだったので、親にねだる事もなく、一人でこっそりと憧れていたのでした。それを夜中、月をぼんやり眺めていた時に思い出したのです。
知り合いに、何となく最近の天体事情を聞いてみたところ、初心者向きのものだったら手が出そうだったので、さっそく購入する事に・・。
月など大きな星しか観測出来ないものだったのですが、初めて覗いた時の感動は想像以上のもので、まるで月が自分のものになったような・・それから、私が居る所も星の上なんだなあ、というような不思議な実感があって、はまってしまったのです。
モロッコにまで持って行ったのですが、あいにくサハラ砂漠に行った日は新月だったので、観る事が出来ず少し残念でした(でも今思うと、星がいつもよりもはっきりと見えたので、新月でかえってラッキーだったのです)。
そしてその後、もうひとまわり大きい望遠鏡まで購入してしまいました。今度は土星の輪っかまで見えるというもの。・・・星は不思議なもので、遠いけれど近い存在でもあり、星自体にキャラクターがあって、生き物のような印象もあったりして面白い。
先日、冥王星のニュースが話題になっていましたが、その時に、普段は星に興味がなさそうな人達も、無意識に思い入れがあったりするのだなあ・・と思いました。
プラハで行われた天体学者の会議の模様をTVで観ていても、他の会議と違ってどこかホノボノとした雰囲気が感じられて良かった。
会議後の学者の人達の表情がとても良く、なんだか羨ましくなるほどでした。
カヒミカリィ
随分ブログをお休みしてしまってごめんなさい!
アルバムやDVDなど、複数の制作が重なってしまっていた為、しばらくの間、録音や編集の作業に集中させて頂いていました。長期に渡った制作の方も無事一段落し、今週からまたこのブログに参加する事が出来て、嬉しいです。
さて、何から書こうかな!と思ったのですが、お休みさせて頂いていた間、殆どスタジオとベッドの行き来ばかりで頭のほうもそっちに向けていたせいか、ポッカリと穴に記憶が落ちたような感じになっていて上手くまとまらないので、それはもう少し後でお話する事にして・・
今回は、
前回でもちらりとお話したモロッコに行った時の事をお話ししたいと思います。
モロッコを訪れたのは初めてだったので、赤い街並や青く抜けた空、果てしなく広がる風景、アラブの文化や人々の生活など、何から何まで興味深く、毎日得るものが多い旅だったのですが、その中でも一番印象深いのは、サハラ砂漠でのキャンプでした。
旅のちょうど中頃、仲良しの女友達と2人でメルズーガという小さな村まで行き、ベルベル人が営んでいる民宿からラクダに乗りかえて約3時間。
コブの上で、のんびりと揺られながら夕日が闇に変わる瞬間を体験した事は、一生忘れられない思い出になったと思います。
波打つ砂漠の色が、オレンジからブルーそして闇へと溶けるように変化していくのと交代で、闇の中から少しずつ浮かび上がるようにして増えていく星は、ふと気付くと、空を完璧な球体にさせていました。
360度、地平線を遮るものがなく明かりもないせいで、正面の目線の先までギッシリと星が広がっていたのです。
ラクダを引いてくれたベルベル人のイッショーは、子供の頃から砂漠で生活をしているので、真っ暗闇でも100m先まで見えるのだそう。私達は最初、そんな事が人間に可能なのかと半信半疑だったのですが、実際、月明かりもない闇の中(新月だったので)テントのある場所まで連れて行ってくれたので本当に驚きでした。
その日はちょうどよい気候だったので、私達は砂の上にマットを置いて星空を観ながら眠ったのですが、地の果てのような場所だったにも関わらず、経験した事のないような種類の安心感を感じたのです(季節的にサソリが出ると聞いていたのにもかかわず・・)。
自分が(人間というより)地球上の小さな生物のように感じた、不思議な体験でした。