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キッチン

主婦。住み慣れた逗子を離れ、家族で沖縄に移住。めずらしい島の食材で料理をたのしむ毎日。ツイッターのアカウントはkiconemotoです。主な著書「こどもと食べるごはん」文化出版局、「もののかたち+たべるかたち」ソニーマガジンズ
沖縄野菜のこの頃
たーくさんいただいた四角豆。ざるいっぱいに大盤振る舞い。そして実はうちでも作っているのでただいま四角豆が食卓を占拠しています。
四角豆は見た目は派手だけど、味は淡白な青っぽい豆のさや、という感じ。くせがないので、いろいろな料理に使えます。天ぷらやフリッター、炒め物。なかでも好きな食べ方は、さっと茹でて削りたてのかつおぶしと醤油、オリーブオイルで和えたもの。最後に黒胡椒をふるのが大人用。

ほかにも、へんてこな野菜が今週の野菜セットに入ってました。その名は「とかくへちま」。角が10あるからそういう名前なんだそうです。なんだかチュロスのような表面です。皮が固いのでちょっと手間ですが、よくむいて普通のへちま(ナーベラー)のように食します。こちらも淡白。

あとはタイ茄子が入っていました! うれしい。タイ語でマクワポン、かわいい響きです。さて、どうやって食べようか悩んでいます。海老と炒めようかなぁ、ひねらずにタイカレー? うーん、揚げようか……。こういうことを考えているときがとてもたのしい。
振り返れば、夏の我が家の食卓は冬瓜、モーウィ(赤瓜)、空芯菜のオンパレードでした。今は四角豆、モロヘイヤ。トマトもズッキーニもこれからのようで、ほんとに沖縄の季節をまだ把握していません。食べものでじょじょに馴染みたいと思います。
根本きこ
暮らしのなかで思うこと。

とりたてて、抑揚のない日々を送っております。
あ、でも先日、葉山から友だちが遊びに来ました。
つかのまの滞在でしたが、川辺でいろいろな話をしました。
友人が「それでも最近は、人の出入りも落ち着いて、
これといってニュースはないなぁ」と言いました。
3/11から半年。
なんとなく収束ムード漂っておりますが、
実際は、ぜんぜん終わっていませんね。
まず、枝野氏が鉢呂氏にかわって経産大臣に就任したこと。
新宿の脱原発デモで12人が逮捕されたこと。
この2つが我が家ではトップニュースです。
そのような経緯にいたるまで紆余曲折あったとしても、
なんとなく不吉な予感がしているのはわたしだけ?
だったらいいのですが。
抑揚ないない、といいつつも、
ぬぐえないこの気持ちの原因はなんだ?
というような、とりとめのない内容になってしまいました。
来週は、もう少しぱーんと弾けるブログを
お届けしたいと思います。
ああ。

とりのご縁
我が家にひよこがやってきた。
野菜をお願いしている農家さんから「よかったら飼いませんか?」
と話を持ちかけられたのがきっかけだ。
初心者でも飼いやすい数のアドバイスを受けて、雌6匹、雄1匹を譲って頂いた。朝夕問わず鳴く雄は住宅地だと飼うのが難しいけれど、うちは山奥。目覚ましかわりに(と言ったら夜中でも鳴くよ、と)いいかもしれない。
ひよこといったら、こどもの頃の縁日以来のご対面。
大人になってまじまじと見るのは初めてかも知れない。
あらためて、その愛くるしさにやられた。
「めっちゃ可愛いよ、超可愛い♡」
と連呼していたら、ともだちから
「とはいえ成鳥になったら食べるんでしょ?」
と突っ込まれた。ぐぐぐ……。はい、その通りです。
まずは卵を頂戴し、やがて産まなくなったらしめるつもりです。果たして出来るのか?
こどもたちは名前をつけて、それはもう可愛がっています。
鶏はボリス・ブラウンという種類。
(ボリス・ヴィアンじゃないですよ。笑)
ひよこ=黄色ですが、この種類は雌は茶色。雄は黄色。
その1匹だけの黄色くんに息子が名前をつけた。
「にしごおりじょん」
じょん、ってつけました。
残りの茶色のうち、そのときどきで選んだ
(見分けがつかないからね)
1匹に娘が名前をつけました。
「にしごおりおかあさん」。
「おかあさん、おかーさん!」
とひよこを呼ぶ娘。ややこしいたらありゃしない。
餌は玄米のアマランサスと刻んだかや草。
よく食べよく動き、日々たくましく成長している。
鳥といえば、先日エミューを食べた。
ともだちがもらってきたのだ。
どうやら搬入中にゲージの中で事故死したらしい
エミューを、たまたま居合わせたともだちが
「廃棄するなら下さい!」
ともらってきた。
このともだちはなかなかの強者で、
自分でエミューの毛をむしり、河原で解体し、
食べられる状態にした。素人さんは出来ないですよ。
彼だったら鶏しめるなんて朝飯前だろうな……。
「大腸、ソーセージにするなら持っていってねー」
とか
「皮は馬油以上に上等な油がとれるから取っておいて」
とか実に手慣れている。
部位によって塩でしめたり、煮込んだり、
ハーブをたっぷり効かせたタレに漬け込んで焼いたり、
みんなで「おいしいおいしい」と食べた。
何のご縁かそういった経緯でやってきたエミュー。
次の日、遺った骨を山に埋葬してお線香とお花を供えて弔った。
当たり前だけど、食べるということは、
そのいのちを自分のなかに取り込むことなんだな。
野菜も魚も肉も。やっぱり食べものは大切。
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