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    根本きこ

根本きこ

主婦。住み慣れた逗子を離れ、家族で沖縄に移住。めずらしい島の食材で料理をたのしむ毎日。ツイッターのアカウントはkiconemotoです。主な著書「こどもと食べるごはん」文化出版局、「もののかたち+たべるかたち」ソニーマガジンズ



1月30日は長男の誕生日。
記念すべき6才の誕生日は、ここやんばるで迎えました。


0201_kico_1.jpg「誕生日のごはんは何がいい?」と聞くと、「カレーとケーキ!」というリクエスト。我が家では登場する頻度がかなり高いカレーなのですが、いいんでしょうね(笑)馴染みの味で。ケーキはオーヴンがないので、主人が簡易的にれんがと鉄板で窯を作り、そこでシフォンケーキを焼くことに。


当日は、わたしがカレー、主人がチャパティとシフォンケーキつくりと大忙しでした。メニューは、ヒヨコ豆のカレー、アグーとタマリンドの酸味のあるカレー、大根のザブジ(炒め煮)、ヒヨコ豆と玄米粉のナゲット、ココナツと豆乳ヨーグルトのチャトニ、ミントと香菜のチャトニ、人参葉とヒヨコ豆のマッシュ、島豆腐のスパイス揚げ香菜チリソース和え、バスマティライス。

シフォンは全粒粉を加えたざっくりシフォン。レンガ窯でもおいしく焼けました。薪のスモーキーなフレイバーが新鮮なシフォン! 島豆腐と菜種油と黒糖とシークワーサーで豆腐クリームをつくり、ラムレーズンジャムを間に挟んでデコレーションしました。

そして、みんなが持って来てくれた一品。おからのロールキャベツ、野菜の重ね煮、ポテトサラダの雪だるま(!)、自家製野菜たっぷりのサラダ、チーズポテトマッシュ、ポテトのジンジャーアップル風味オーヴン焼き、ココアマフィン、アップルパンケーキ、紅芋ケーキ……。6家族で子ども16人、大人15人と、集まった人数が人数だけに、食べ物の量も盛りだくさんです。

みんなでハッピーバースディを歌ってもらい、ほんとうにほんとうに嬉しそうな息子。おんなこどもは家の中、おとこたちは縁側で、思う存分ゆんたく(※)です。お父さんたちが、地元の泡盛を呑みながら話す内容に聞き耳を立てつつも、いつの間にか子どもたちと眠ってしまっていました。

子どもの頃、そうやって話し声を聞きながら眠るのが好きだったな、と思い出した息子の誕生会の宴。たのしい夜でした。

※ゆんたく……沖縄の方言で「おしゃべり」のこと。



Amebaなう

うちの近所の小中学校は、全校生徒13人の小さな学校です。

新1年生の招待給食のお知らせが村から届いたとき、わたしたちは正直迷いました。今の学校教育に対する不安と危機感は、以前このブログにも書いたことがあります。あのときの気持ちと今もなんら変わりはないのですが、親が一方的に決めてしまうことに対する責任を、迫りくる4月を目の前に考えています。

恵まれたことに、同じ村内にフリースクールがあります。馬の世話を通して学ぶ大切さを伝えるこの学校。たまに遊びに行くと、顔なじみの子どもたちがリラックスした表情で遊んでます。基本、一般科目の勉強はしませんが、自主的にしたい子どもは勝手にするようです。仲のいい友だちたちは、みんなここに子どもを預けています。

普通の学校に入れたけれど肌に合わなかった子、未就学児童、なぜか女の子ばかりが10人ほど、それぞれの理由でここに通っています。のびのびしたとても気持ちのいい空気の学校なので、うちの子も4月からは、という選択肢もあります。

でも最初から公立校を飛ばすほど、わたしたちは潔くはありませんでした。というのは、今通っている保育園(ここも最高におもしろい園、というかサークルというか)は、まいにちのように学校の校庭で遊ぶのです。

そこでうちの子は小学生や中学生の姿を見て「かっこいいなぁ」と憧れてしまいました。やさしくて面倒見のいいお兄さんやお姉さん。なんせ13人しかいない学校ですがら、全員が兄弟みたいなものです。

「招待給食はいろんな意味で、学校というものを知るよいきっかけになるかもしれない。」さんざん考えた結果、学校に足を運んでみようと思いました。見ないよりは見たほうがいい。知らないよりは知ったほうがいい。今回、相談する人全員に言われた言葉です。

少し前に、沖縄県でこの村だけが放射能対策の新聞社からのアンケートに返答がなかった、ということがありました。一度、このこと(学校給食)で学校に質問したことがあります。それを覚えてくれていたのか、当日は栄養士さんと同席でした。和風パスタ、豆のサラダなどを食べながら、聞きたいことを聞いてみました。

放射能対策や産地についての考え方や添加物について、初対面なので言葉を選びながら質問するのは緊張しますが、目の前に栄養士さんがいるのに聞かない手はありません。わたしたちからの問いに対して、その栄養士さんは誠実な口調でひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。

まずアンケートに対しては、各部署の連携がうまくいっていなくて、アンケート用紙が手元に届いたときにはすでに期日が過ぎていた、ということ。放射能の対策としては産地はなるべく県産及び、九州産のものしていること。国の基準値は高いと感じていること。地産地消が一番だと考えていること、各学校で野菜を作るよう提案していること、無添加の調味料を使っていること。

どれもが共感することばかりでとても驚きました。そうなれば、どんどん会話は弾み、話は尽きません。わたしたちがいつまでも話し込んでいるのを見て、学校の先生が鍵を預けてくれたほどです。いっしょに話に加わっていたママ友も、肩の荷をおろしたようでした。

「家庭では家庭の事情がありますから、口出しはできません。だからこそ給食くらいはきちんとしたものを提供しなければ、と思うんです。」とおっしゃったとき、ほんとうに嬉しくなりました。

栄養士は食のプロです。素材の栄養素を熟知しつつ、その素材の安全性も踏まえて献立にする仕事だと思います。減塩とうたわれるのは精製塩だから。自然の塩なら減塩する必要はない、ということも当たり前に知っていて欲しいことです。

給食という第一関門はクリアしたのでしょうか。実際に日々を通してみないとわかりませんが、栄養士さんとこうしてじっくり話せたことはよい学びとなりました。

次なるは学校教育。どうやるのでしょうか。
果たしてこのように結果が出る前に、いわばありのままをみなさんにお伝えすることは、正しいことなのかわかりません。

でも、悩んで迷ってを繰り返すことは誰でもありますし、ブログというツールのおもしろさはそこにあるのではないかな、と思い、率直に書いてみました。中庸を意識しつつ、みなさんの考えも教えてくださいね。

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根本きこ



Amebaなう


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夕方、子どもたちが遊んでいる近所の小中学校の校庭に
迎えに行くと、保育士の清水くんのひざの上で、
うちの息子がおいおい泣いている。
よく見ると、鼻血のせいで血だらけでになっていた。

たまに預ける保育園は、妙齢の男子2人が切り盛りする、
色気ない保育園だ。でも、その無骨さが気に入っていて、
用事があるときなんかはここにうちの子たちを託している。

その日、シーソーに乗っていたうちの子と
小2の男の子の力加減の差で、うちの子5才が
その反動で投げ飛ばされた、というわけだ。

バーンと飛び跳ねて板で顔を打ったらしい。
唇がたらこになっている。少し切ったんだな。
心配した歯は無事なよう。
おかゆを作ったけれど、2口食べてスプーンを置き、
わたしたちが食べていたニラチヂミをすごい速度で
食べ始めたからきっと歯は痛んでいないだろう。

そのとき、電話が鳴った。
電話の主はシーソーの相手の小2の男の子だった。
初めての電話だ。

「りく、いる?」
「いるよ」。
電話に出た息子は
「うんうん、だいじょうぶ。もういたくないよ」
と言っている。

心配してかけてきたのだ。しばらくやりとりして、切った。ちょっと間を置いて、また同じところから着信。

「もしもし? ごめんね、なんかうちの子がりくを怪我させちゃったみたいで〜ごめんねぇ」
とその子のお母さんからだった。
「あれ? さっきかかってきたよ」
と言ったら、
「ああ、だんながかけさせたみたい。」
「大丈夫。もう子ども同士で決着ついたみたいだから安心して」
「よかった。なんかさうちの子、動揺して小学校にランドセル忘れてきちゃって。それくらいびっくりしたらしいのよ〜」


シーソー遊びだからけんかじゃないし、わざと怪我させようと思ったわけでもない。ついついもっとおもしろく、と盛り上がってしまっただけだろう。
それにしても、ランドセルを忘れるって……。
すごくかわいいなぁ。

またまた電話。次は保育士の清水くんだった。
りくの様子を心配してかけてきたのだ。
ここでもりくに平謝り。りくは
「うんうんだいじょうぶ。もうだいじょうぶ」
を繰り返している。
そんな息子を見て、大きくなったなぁとしみじみ思った。
自分のネットワークで解決している5歳児の姿が
やけに眩しく感じた夜だった。



Amebaなう
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