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キッチン

主婦。住み慣れた逗子を離れ、家族で沖縄に移住。めずらしい島の食材で料理をたのしむ毎日。ツイッターのアカウントはkiconemotoです。主な著書「こどもと食べるごはん」文化出版局、「もののかたち+たべるかたち」ソニーマガジンズ
クリスマスの企み
我が家はクリスチャンではないので、厳かな気持ちで
クリスマスを迎えることはまず、ない。
とはいえ仏教徒でもなく、イスラムでもヒンズーでも、
はたまたブードゥーでもないから、クリスマスは子どものためにわくわくする日として過ごしている。
ツリーにケーキにサンタクロース。
そして、枕元のプレゼント。
おとなはシャンパンでもスパークリングワインでも純米発泡酒でも、とにかくしゅわしゅわしたものを飲んでみたり。
ローストチキンもターキーも知らないうちの子どもたち。
クリスマスの料理は毎年、そのとき子どもが食べたいものを
食べたいだけ用意する。それはとても贅沢なことだけど、
「クリスマスくらいは」と、なるからきっと
クリスマスは特別なんだ。ずっとずっと。

今住んでいる場所は、沖縄北部の森のなか。
今年は、庭にテントでもはって、キャンドルを灯して
それをツリーとしようか、と考えてる。
プレゼントは迷う。
最近「あれが欲しい、これが欲しい」と要求する。
このあいだも、ともだちが持っていたDSを「欲しい買って!」と大騒ぎ。その気のない親の態度に糠に釘と思ったか、
息子はなんと段ボールの紙を半分に折って
「お母さんここに、でいーえす! って書いて」
とマッキーを渡した。
大きく「DS」と書くと、すごく満足顔。一件落着?
プレゼント……お金じゃ買えないものにしようと思う。
なんだろう? 山でも探索してこようか。
そんな方向性です。男子はいいけど女子、娘はね。
貝でネックレスでも作ろうかな。きっと喜ぶはずだから。
初めて過ごす、沖縄でのクリスマス。
どんな気温なのか(笑)今からとてもたのしみです。
【イタリアLOHAS】パスタの皿
「パスタの皿は、できるだけ大きいほうがいい」
そう痛感したのは、当時十代、ひとり暮しのアパートでのことだった。
猫の額ほどの台所、その狭さにそぐわない大きさのアルミの寸胴鍋には、やっと沸騰したお湯がぐらぐら揺れていた。やっと沸いた、パスタを茹でるためのお湯。「もったいないなぁ」と思いながらも、フランス産の粗塩をぎゅっと握り、お湯のなかにパッと放す。ぐらぐら、ぐらぐら。ここにスパゲッテイをパラッと入れて、菜ばしでくるくるかき回した。お湯の中でほどけるパスタはまる生き物のよう。茹で時間厳守で、その間にソースを作る。そのとき作ったソースは全く覚えていないが、きっと、余り野菜とはじっこベーコンのトマトソースだろうなぁ。いかにもひとり暮しらしいメニュー、だと思うから。
お湯に振り回されててすっかりぐでんぐでんになったパスタをざるにあげ、熱いうちにソースの中に滑り込ませて、和える。さて、皿は。
思いきり腹ぺこのわたしは、いつもよりもだいぶ多めの量を作ってしまった。フライパンの中のパスタは、素敵に皿に盛り付けられるのを待っているかのように、お転婆に湯気を出している。この量に見合う皿がない。
仕方なく、いつも皿にのせてはみたが、こんもり盛ったパスタの様相は、ぜんぜん素敵じゃなかった。まるでチャーハンじゃないか?その時に、思った。パスタのための大きな皿を持とう、って。食卓テーブルは小さいけれど構わない。大きな皿は、ひとり暮らしには少し不似合いだけれど、パスタをよりおいしく食べるには絶対不可欠だ、と。
あれから。パスタのための皿、こんな感じに集まりました。
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