2009.08.24
表現者としての倉田さん
今回、“森で何する?プロジェクト”のミーティング参加してくれた、
倉田緑さんは、弱冠27歳。
普段“都会”と言われる場所に住んでいる私たちにとって、
森や山はもちろん、ましてや牧場は、
非日常であり、ちょっと想像がつきがたい場所。
今回は、那須の森林ノ牧場が行っている新しい事業、
「森林酪農」の体験取材にもかかわらず、
それよりも、そういうところで、いったいどんな方が、
お仕事されているんだろう?と、
倉田さんという人物に対して興味津々でした。

今となっては、職業の選択に男女の区別はほぼないし、
それを語る上で、ジェンダー論はすでに意味をなしません。
でも単純に、同じ女性として自分は、
一生の仕事に、森林関係や、酪農などを、
たとえ選択肢としても、挙げることはあるだろうか?
実際、私がそこで働くことは将来的にもあるだろうか?
と、さまざまな思いを巡らせての対面でした。

目の前に現れた倉田さんはとても小柄で、
図書館司書や、美術館で学芸員でもされているような
物静かな雰囲気。
朝晩、牛たちのお世話をしたり、
森の中を駆け回っている人とは、
一見想像がつかないほど。
育った環境などにいくらか影響や関わりはあるとしても、
何らかの職業に就く際、その選択肢は無限大で、
きっと誰もが、興味を持った方へ突き進んでくものです。
それが、倉田さんの選択は酪農であり、私の場合はマスコミでした。


聞いたところによると、
現在、大学・専門学校・高校などでは、酪農を含め、
農業系の学科に、以前に比べて、女性の入学が増えているそうです。
昔は、力仕事は男性、という暗黙のルールがありましたが、
今では、どの業界も女性が進出して、
むしろ積極的に従事しています。
酪農家でも、女性が跡継ぎになることが
以前に比べて増えているそうですし、
そう言えば、農作業を支えているのは、昔から、
家を守っている女性である場合が多いですよね。
体力面では、男性に劣ることがあっても、
その分、細やかな配慮で作業を円滑に進め、
現場でコミュニケーションを図っているのが女性たち。
倉田さんの場合もまさにそうでした。

「今日の天気のニオイ、牛たちの機嫌、森の様子・・・
全てのことに耳を傾けて、それを代弁して伝えていきたい。
そして、その小さな“気づき”が、
何か新しいことへジャンプするきっかけになるかもしれない。
黙っていたら伝わることも伝わらないし、
わからないことが多いので。
だから私は積極的に取材も受けるんです」
・・・と倉田さんから伺うことが出来たのが、
今回の一番の収穫だった、といっても過言ではありません。
倉田さんは牛たちの世話など森林酪農を通して、
地域のデザインを行っていますが、
広い目で見れば、それ全体の代弁者であり表現者。
世間や人々に対して、興味を持ってもらうための、
“第一歩”のところにいる方。
きっかけは“女性であること”だったり
“非日常への興味”ではあっても、
倉田さんを通して、確実に、こうして広がっていってるんですね。
対談の最後に、
「女性だから男性だからとかでこの仕事を選んだんじゃなくて、
倉田緑だからしているんです」
と、キラキラした目で語ってくれた倉田さんに、
近々また会いに行こうと思っています。

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●撮影協力:アミタ株式会社
http://www.amita-net.co.jp/
●森林ノ牧場 那須
http://www.amita-net.co.jp/2009nasu/index.html
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http://www.amita-net.co.jp/info/release-20090722-000955.html
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