2009.08.17
地元との連携、そしてこれから
倉田さんたちが行っている、「森林酪農」。
牧場に放たれている牛たちとは、
ギブアンドテイクの関係が築けていますが、
山や森のある地元の方々とは、どんな間柄なのでしょうか?

倉田さんたちは、ココ那須の山で森林酪農をはじめる以前、
京都府の北部、京丹後の山でもスタートさせ、成功しています。
前例があるので、那須もスムースに進んだのかと思いきや、
鋳型のように全く同じに再現、というわけにはいかなかったそうです。
というのも、土地に
は、その土地ならではの文化があり人々がいます。
京都ではOKだったことが、那須ではちょっと・・・とか、
またその逆もあって、
ひとつひとつがまっさら、イチからのスタートだったそうです。
それはそうですよね。森を再生します!と言いながら、
見知らぬ企業が突然やって来るのですから、
はじめは、すぐに受け入れられなくても当然です。


でも、もともと那須は酪農が盛んな土地柄だったこともあり、
次第に取り組みを理解してくださり、
今では、積極的に友好的に協働してくれる方も増えて来たそうです。
特に、近隣の方々や地元の森林組合とは、
双方が納得いくように、
何かあれば話し合いを今でも重ねているので、
その甲斐もあって、意思の疎通がとれているそうです。


地元と上手く連携し、続けて行くには、お互いの信頼があって、
「その土地の良さを引き出すアイテムとしての“森林酪農”」
でなければダメなんですね。
いい意味で【お互いを利用すること】で、両方に利益をもたらす。
一方が躍起になるのではなく、
【森を再生して、産物を生み出し、
森林酪農がその土地のシンボル的な存在となり、
新たな経済を生み出して地元に還元する】。
そんなサイクルを恒常化していくことが大事なんですね。
森の寿命からすれば、まだまだ生まれたての森林ノ牧場 那須。
森林酪農というビジネスモデルとしても新規産業です。
それだけに可能性は無限大!
倉田さんは、この事業を、一過性のものではなく、
あくまで放置されていた山や森を再生させて、
その土地ならではの製品を作って、販売をすることまでやって、
「つながり」をつくりたい!・・・そんな“着地点”を目指し、
“自分たちは地域をデザインしているんです”
と力強く語ってくれました。

今後の可能性のひとつとして、
また、さらに森を有効的に活用する手段として、
森林ノ牛乳や、ソフトクリームという商品だけではなく、
刈り取った間伐材を放置せずに、
シイタケのほだ木として活用したり、
資源としてチップや炭焼き、薪材にしたり、
ソダ木として土の斜面に並べて土砂崩れを防いだりと、
【活用】することを考えているそうです。


森林酪農について、倉田さんは、
森や地元のためだけでなく、
「日本人の生活様式の“質”を変えるきっかけ、
ヒントになるのでは」とも考えているそうです。
ツリーハウスアーティストの小林崇さんの回で、
週末里山暮らしやツリーハウスに惹かれて、
森へやってくる人々に対して、小林さんは、
【きっかけはミーハー心で構わない】とおっしゃっていました。
それと同じように、たまたま訪れた那須の森林ノ牧場で
森林酪農に触れたことをきっかけに、
牛に囲まれて暮らすのも悪くないな、などと興味を持ち、
さらには、自分自身の人生に対しても、
【今の暮らしのままで、今の仕事でいいのか?】など、
見つめなおすヒントになるかもしれませんね。
今回の「オトナの社会化見学的・第5回ミーティング」は、
楽しい中にも、さまざまな可能性を感じられた、
有意義な機会となりました。
すぐに利潤を期待しがちではありますが、
そこは森と同じ速度、息遣いで、
応援していければいいな、と思っています。
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●撮影協力:アミタ株式会社
http://www.amita-net.co.jp/
●森林ノ牧場 那須
http://www.amita-net.co.jp/2009nasu/index.html
●「森林ノ牛乳」が伊勢丹新宿店にて販売開始!
http://www.amita-net.co.jp/info/release-20090722-000955.html
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http://www.shinrinno.jp/





















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