「第2回森で何する?プロジェクト」ミーティングのゲストは、
デンマーク出身のコロニスト、イェンス・イェンセンさん。

デンマーク出身のコロニスト、イェンス・イェンセンさん
もしも森をプレゼントされたら、
「子どもたちが自由に遊べるプレイランドを創りたい!」
というイェンスさんが、2年前から創りはじめた「コロニヘーヴ」は、
神奈川県小田原市江之浦にあります。
コロニヘーヴとは、家庭菜園のようなもの。
なんですが・・・日本のそれとは、だいぶ様子が異なります!
デンマークには、「コロニヘーヴ」専門の法律があり、
そのほとんどを、市や国など公共機関が管理しています。
大きな区画の中に、小さな区画を整備して、人々は、
その小さな区画を借りて、菜園や庭を造っています。

デンマークのコロニヘーヴの区画図(C)エイ出版社
大きな特徴は、大きな区画の中にはみんなが共同で使える、
シャワーやトイレを完備している公民館のような建物があり、
個人(1家族)が所有する小さな区画にも、
個人専用の小屋があること。
この小屋があることで、天候に左右されず足を運べるので、
楽しみは無限に広がるんだとか。
また小屋では、寝泊りができるので、
夏の間は、そこから会社へ通う人もいるそうです!
しかも、法律で、「夏季宿泊可」と定められているというから驚き!
また、小さい区画とはいっても、その平均的広さは
400平方メートルで賃料も年間およそ3万円。
目的が、ビジネスではなく、“自由に使える土地を提供すること”
にあるので、安いんだとか。
大きな家庭菜園のある家に泊まれる、と聞くと、
日本人的感覚だと、「別荘みたい!」と思いませんか?
でも、デンマークではどちらかと言うと、「身近な庭」のような感じで、
“会社帰りにも気軽に立ち寄れる場所”なんだとか。
そして何より、小さな区画に、区画の数だけファミリーが集まることで、
「コロニー」になり、シャワーのある施設を共有することで、
コミュニケーションもはかれるので、
そうした中では、自ずと絆も育まれるそうです。
日本では、マンションの隣の部屋に、
どんな人が住んでいるかわからない、なんていう、
希薄なご近所づきあいが増えているというのに・・・。
そんな、デンマークでは当たり前の、「コロニヘーヴ」を、
その目的もスタイルも再現しようと、
2年前から奮闘しているイェンスさん。
デンマーク同様、土地は買取ではなく地元の人に借りています。
借用することで土地のオーナーと交流が生まれ、実際、
コロニヘーヴ創りも手伝ってもらっているそうです。

建設中のコロニヘーヴ(C)エイ出版社
最初こそ、遠巻きだった地元の人々も、
徐々にコロニヘーヴに集まって来て、荒野をならし、
小屋を作り、一緒に畑を耕し、差し入れをしてくれたり・・・と、
今ではイェンスさんと一緒に活動し、
温かく見守ってくれているそうです。
コロニヘーヴは、イェンスさんにとって、ひとつの提案でもありました。
それは、「高齢化によって、作る野菜も限られ
今まで農業をしてきた土地が手放されて、
荒地になってしまったところを、復活させ活用したい!」
ということ。
そして、その思いは、ご自身が幼い頃に慣れ親しんだ
デンマークの森のように、
「子どもたちが自由に遊べるプレイランドを創りたい!」
という夢にもつながっていくのです。
撮影協力:ヒルサイドパントリー代官山
イェンスさんのブログ