ローハスピープルの素顔とリアルで使える情報が満載のMYLOHAS限定オリジナルブログ
1967年生まれの美術家。数々の美術展での個展や受賞歴があるかたわら、広告、雑誌などへのケーキ製作、コーディネーションを中心に、お菓子レシピの執筆、出版など、お菓子に関わる仕事にも携わっている。2005年の秋に3年間暮らしたL.A.より帰国。現在は娘の育児にどっぷり、てんやわんやの日々。
もうドイツから戻って、数日が過ぎました。さすがに一ヶ月も同じ国にいて、西から東への移動となると、時差ボケの条件は十分です。
でも、帰ってすぐは何て言う事なく、今回は楽勝だ!と思っていたら、3日過ぎたあたりから、夜寝付けなくなってきました。
さすがにそれが積もって、今になってぼーっとした疲れてを覚えます。なんか変わった時差ボケ。
今日、それでもなんとか8時に起きました。これからは娘の幼稚園のために、7時起きを定時にしたいところ。
一方、夜は朝が近づくまで寝られないので、枕元に本を積んで、乱読中。モニターの光は、頭を下手に冴えさせるので、ベッドの中でDVDみたり、ネットスケープするのは御法度としています。
そういえば、木村拓哉主演の「華麗なる一族」が高視聴率とっているのですよね。そのドラマの原作の作家、山崎豊子の「大地の子」を一気に読んだところ。
私がドイツを離れてから、向こうはぐっと寒くなったらしく、と同時に、こちらも冷え込みがちのようです。気温も湿度もそれほど差がないのが実際でしょうが、家の中の温度が違う。
夏向けに作られた木造一軒屋では、使っている部屋のみが暖かく、それもどんどん放熱されていくような感じがあります。(それは気のせいかも)今は、いかにトイレにいかないようにするかが課題。
去年、お風呂場の脱衣所の寒さに耐えかねて、バスローブを手に入れた(正しくは誕生日にもらった)くらいです。
そんな中、寒いと手が伸びなくなるのがビール。たいした量は飲めないものの、自称ビーラーと言っていたくらい、ビール好きなんですけど、冬のビールは、十分にあったかくて、乾いた部屋ならともかく、どうしてもワインに傾きます。
そんなビール、ドイツでおもしろいものを見ました。
ドイツ=ビールというイメージさえありますが、ドイツでフランスの話題。
話が飛びますけど、今回の滞在で、親戚に案外、私を含めて外国人がいるという事実を知りました。年末に会ったおじさんはフランス人。そのおじさん(奥さんは義父の妹でドイツ人)がわざわざ持参してきたのが ”Picon”(ピコン) です。
彼曰く、フランス人は確かにワインを飲む事を常とするけれど、ビールもそれなりによく飲む。だけど、抜きん出ておいしいビールがたくさんあるわけでもなく、どうも芳香に乏しい。そんなときに、これを入れて飲むと抜群においしくなるんだよ、ということ。フランスじゃ、めずらしいことじゃないよ、とのこと。200ccのグラス一杯に対して、小さじ2杯くらいかな。案外入れるんだなと思いました。
ちなみに、おじさん、パリ郊外に住んでいます。
でも、パリでフランス人の友達がそうするのを見た覚えがないので、出身地や世代の違いってよりも、好みの違いがあるかもしれない。
それはともかく、ピコン入りのビール、なかなかおいしかったです。ピコンはカクテルに用いるような、苦みと甘味の強いシトラス系のリキュール。さらっと苦みが利いた、ピルスナーのようなビールに合っていたような。もちろん、合わせたのはドイツビールであって、そのままで十分おいしく、またドイツ人にはあまり関心ある話題でもなかったようで…。
さっき、ネットで探してみたら、簡単に手に入ります。が、予想外に高いです。
もしも、チャンスあれば試してみてください。
ちなみに私、今は梅酒のお湯割り飲んでブログ書いています。ううう。寒い。
義母の友人のお宅にお邪魔しました。
義母と同年代の旦那さんは建築家、奥さんは写真家で、一階がスタジオとオフィス、二階と三階がプライベートとなっています。こどもが独立して相当たつので、個室をたくさんしつらえる必要もないからか、各フロアをパーテーションで区切るだけのワンルームになっています。若干の改築と改築費を含めても私たちが考える、ごく標準的なマンション購入価格とそうかわりません。
でも何が違うって、トータルなんと300平方メートル!ベランダは別。天井高だけでも4mありそう。もちろん、作り直せるセンスあってのことですね。
(左)スタジオのアプローチ。整然としています/(右)機材が隠れていますが、手前は撮影スタジオ。奥は、旦那さんのスペース。角度によっては、奥さんの写真作品で死角になる(左)ダイニングテーブルにパースがかかりそう。なにしろ広角レンズじゃないので、撮影に限界があって、さらに私の背には、まだ半分以上のスペースがあるのです
(右)リビングからみたベランダ
白が基調だけど、白い壁をそのまま残すことはあまりない。
舞台を撮影した奥さんの作品 (左)打ち合わせのスペースを兼ねた一休みコーナー?アラブの小物多し。真っ赤なカーテンには下から照明をあてる。夜にさらに素晴らしい効果を発揮していました
(右)キッチン。ペパーミントグリーンが映えていました。3階も素敵でしたが、ベッドルームと猫足のバスタブなどなど…なので自粛 シュトゥットガルトの、移民も多いダウンタウンにある古いアパートメントの一階をまず共同スタジオ件事務所として借りた後、二、三階も含めて10年ほど前に購入し、自分たちで内装を仕上げたそうです。
古いというのは、5年、10年なんてもんじゃなくて、戦前ほど古いなんてのは珍しくない。そうなると壁が厚かったりして、地震の心配ないドイツでは、かえってメリットも多し。水回りなどは当然直してありますから。
彼の実家にしても、やはり古い家屋を自分たちで改築、内装を仕上げていて、いくらすべての人ではないとはいえ、ちょっと感心。私もやりたい。
確かになあ、いくら寒い冬であっても、こんなに家が広ければ、一日家にいても大丈夫かも。もちろん、ドイツにだって、住宅事情が悪いところもあるし、一戸のスペースが十分でないところもたくさんあるようです。
けれど、同じヨーロッパの大国を比べると、ロンドン、パリより、ドイツはいろんなものが安いと耳にします。住宅事情が東京よりも厳しいところは、まだまだ数えるほどしかないのでしょう。
住まいやスタジオは、広さだけにこだわるよりも、どう使うかが大事なのはわかります。でも、やっぱりうらやましいものは、うらやましい!
現在、彼の大学時代の友達らは、みんなベルリンに行ってしまったようで、いつも会えずじまい。
5年前にベルリンに行った時には、すぐに連絡して飲みに行けたというのに。いずれ、同世代の作家のスタジオを、あらためて見に行きたいところです。
小さな作品展を観に行きました。
実は、義母、ヴァルトラウド・クラールの、個展です。義母の本職は写真家なのですが、ときどき興味ときっかけがで出会うと、まったく畑の違う創作をしたりしています。以前は、インダストリアルデザインで賞までもらったこともあり。
実際は、もうちょっとジュエリーショップらしいゴージャスな感じ 今回は、和紙を使ったコラージュ。アートというよりも、インテリアのポイントとなるような、空間のデコレーションするデザインの意図で作られているとのこと。場所も、ジュエリーショップの壁に飾られていて、意図がよくわかりました。
日本人の私にしたら、こういうのは冗談みたい?おかしいでしょう、と言われましたが、私にしたって、伝統的な日本のデザインや工芸に造詣が深いわけじゃなし、視覚的におもしろいところを取り出す、それでいいのではないか、と思ったところ。
こちらは、食玩おもちゃも入っています | こんな感じです。何か、シルクスクリーンのようでもあり |
こうやって模様をみていると、特に幾何学模様とは、何をもって、日本、和風なのか、を考えたり。中には、アールデコ、アフリカのテキスタイルパターンに見えて来るものあり。さらに、戦前に大流行した、カラフルで斬新な着物、銘仙を思い起こしたりもします。
模様、パターンというのはおもしろいもので、特に具体的なものがなくても、時代や国、文化がわかる。そして、視覚的に心地よかったり、不気味だったりする。なぜなのか、ものすごく気になる今日この頃。
いずれにせよ、それなりに売れたようです。よかったよかった。
2007.01.10
シュトゥットガルトオペラ「トスカ」
オペラに行くのは、3回目。
今日の演目は、プッチーニの「トスカ」です。オペラを上流社会の貴族のものから、より大衆へと広めていったプッチーニは、私のような素人には、より入りやすいものかも、といわれました。
2階の回廊。天井、柱のレリーフのパターンそのものが興味深しが、何しろ、外国人が日本に来て、歌舞伎や浄瑠璃を観てみたい、というのと同じレベルですから、それでも体験という意味が大きい。
セリフの言葉も、それがイタリア語であっても、わかることにはあまり意味がないのは、歌舞伎を観ているその時に、現代語訳をどれだけ必要とするか、というのと似ています。
舞台そのものだけでなく、ライブという場と、それを取り巻く劇場や観客の雰囲気を味わう事が、楽しみなので、よいのです。
(左)とある、舞台美術家の作品が展示されていました。確かに、現代美術のインスタレーションに通じるものがあります。(上演1時間前だったので、まだシャンパンの用意をしていている最中でした)
(右)その模型の一部。実際の舞台を想像してみてください 「トスカ」は、重要な登場人物が3人という、極めてシンプルな作りで、主なものは、嫉妬を軸とする感情のゆらぎによって、誰もが破滅する悲劇です。
今の映画にすれば、監督の解釈によって、あれこれとおもしろい作品になりそうな。
 着飾った年配も多いけど、オペラを観るような感じではない、若い人の姿もけっこうあり |
 劇場の座席の見取り図 |
シンプルな作品だからか、舞台美術もモノトーンと光を意識して、極めてシンプルでした。さすがに写真を撮るのははばかられたので、記録できずにちょいと残念。
前回観たのは、モーツァルトの「魔笛」で、シュトゥットガルトオペラの十八番、日本でも上演された、すべてが現代解釈、要素も盛りだくさんでユニークなものでした。なので、「トスカ」がよりシンプルに見えます。
ちなみに、ドイツの現代美術の作家、パフォーマーなど、ある程度作品が認められた作家は、舞台美術に携わる事が珍しくないそうです。そういう接点は、日本であまりないので、興味深い。
ちなみに、メイン3人のなかで、特によかったのはバス。
彼は名前からすると、中国人かなと思いましたが、この世界では韓国人、中国人がすっかり基盤を築いています。日本のような、偏ったオペラのイメージがないからか?
今、ドイツ語を勉強中の私には、母国語以外にも、ドイツ語、イタリア語を話し、加えてフランス語とロシア語を勉強するなんて、クラクラします。
あ、大事なオーケストラは、生で聴けるだけで満足してしまうので、コメントできず。
今回は義父が以前に、この劇場パンフレットのデザインをしていたコネで、特別にいい席をプレゼントしてもらったいうことで、前から4番目、オペラ歌手の表情も読み取れる極上席でした。
次回は、舞台全体を見渡せる、もっと安い席でいいから、舞台美術が目玉のオペラを、そしてバレーも、観てみたいところです。
(左)2階部分と桟敷/(右)スナックコーナーを見下ろす場所、この女性はずっとこの場所で何か考えていました
ドイツにいても、旅行をしているのとは違って、フツーの生活をしているのにほぼ等しい。
その中で、価値観や習慣、文化や政治の違いを感じては、軽く驚いたり、おもしろがったりしています。そもそも、国が違うからというよりも、その人の個人的な性格によることの方が圧倒的に多そうだし。
それでも、何から何までおもしろがれることばかりとは限らず、がっかりすることや、ぐっと腹を立てては押さえる事もしばしばです。もちろん、いいことがあれば、悪いこともある、それが当たり前で、この国を過剰評価せず、バランスとるには必要なことと、軽く流しています。
けれど、今年の大晦日から新年にかけては違いました。
大晦日はシルベスタといって、一年を締めくくることを、祝ったりもします。締めくくりは、義母の作った豚のフィレのローストを、ドライフルーツやきのこが入ったソースで食べるごちそう。とってもおいしくて、満足満足。
その後、娘を寝かしつけて留守をお願いし、旦那と、彼の実父と一緒に、シュトゥットガルトの中心地まで車を飛ばしました。
ドイツでは(たぶん、ヨーロッパの多くの国で)、新年のカウントダウンとともに、持ち寄った花火を打ち上げることが多いからです。ちなみに、日本の夏の花火大会のような、公なものはありません。みんな、祝いたい人が、買って来た花火を好きに打ち上げる。これまで、旦那や親戚から、冬の寒い中、パーンパーンとあちこちで打ち上げられる花火と、その煙がさらに照らされていかに美しいかを聞かされていたので、とてもワクワクしていました。
ところが、カウントダウン、20分くらい前に、車から降りたとたんに、ちょっと嫌な予感。すでにあちこちでパンパン花火が打ち上げられていて、それも爆竹がものすごく多いのです。多いだけならいいが、たくさんの人は酔っぱらっている。そして、多くはティーンエイジャーでした。その嫌な予感はモロに的中。
時間とともに、街の中は終始がつかなくなってきました。加えて、新年をシャンパンで祝うため、そのシャンパンをラッパ飲みしている奴も。酔っぱらいと、ただばか騒ぎしたい人たちが集まって、花火に火をつける、それが危ないわけがありません。それも、日本で見た事ないような大型連発花火も多く、それを手で持って打ち上げるわ、街路樹の真下で火をつけてるわ、さらには人に投げつけている人まで…。
とにかく、広場から駐車場まで戻らなくてはと、旦那が先導するも、ほとんど戦場さながら。道路に砕けたボトルが散らばっています。爆竹の音も、バーンを通り越して、ゴーンと地響きしています。
とにかく、花火から避難する事だけしか考えられず、新年を迎えた瞬間も何もあったもんじゃありませんでした。
パトカーや救急車のサイレンも、ウーウー聞こえては消えて行きます。頭によぎったのは、旧ユーゴスラビア、そして数々のハリウッド映画の、街の戦場シーンでした。
私は、こどものころに、弟を花火でケガさせてしまって、後悔した思いが今でも拭えず、余計に怖くて震え上がり、散々な気持ちになったのでしょう。
それにしても、印象的なのは、それだけハチャメチャにして、楽しそうな人があまりいなかったということ、唯一、ごく平穏に楽しそうにしていたのは、裏道のシーソーでこども総出で遊んでいたトルコ人家族だけ。
それが明けてから、あとからの話題になりました。
とはいえ、これまでにこんな騒ぎになったことはなく、初めての事件だったようです。どうしてそうなったのか、誰かがネット上での呼びかけたのか、それはわかりません。社会的な問題とか、若者の心理が、など大それた理由もないのでしょう。
一方で、環境問題、そして人に干渉すること、モラルにうるさい国だけに、唖然としてしまったのが正直なところ。シュトゥットガルトで、さらにその近郊の村でも相当だったようですから、、ベルリンやミュンヘンはどうだったのだろう、新聞では特に記事にもなっていなかったので、わからなかったけれど。
ドイツの新年のお祝いについてだから、ドイツに来てのトラブルとして書き始めてしまったけれど、訂正しなきゃ。一部の騒ぎで、何よりがっかりしているのは地元の人たちに違いないでしょう。
新年早々、ただただ残念で、シルベスタにはもう二度と、人が集まるところに行きたくない。義父は翌日まで耳がよく聞こえなくなったし、何しろ帰路に着くあいだにも、爆竹を投げつけられるなんて、もう信じられない。故障でボンネットが開いていたら、笑うに笑えない事になるのがわからないのだろうか?
ぐったりして帰って来た後は、気を取り直して、家でシャンパンで乾杯しました。
まあ、これで厄落としができたかも。気を取り直して、あとはまたゆらゆらと、この一年を過ごしていきたいと思います。
日頃静かな文化遺産の前でもこのとおり。元旦にでかけてエスリンゲンにて