【エナジー溢れる東京の森】自然のメッセージを自分の心に届けるために

【エナジー溢れる東京の森】自然のメッセージを自分の心に届けるために
明治天皇・昭憲皇太后が祀られている明治神宮は、清らかで森厳な神社。賑やかな原宿の近くにありながら、鳥居をくぐれば、神様が宿る木ともいわれるクスノキの豊かな緑が広がっています。
足元に落ちている葉をちぎると、爽やかで甘い香りが漂い、気持ちが和んでいきます。参道に敷き詰められた玉砂利を踏みしめるたびに、シャリリ、シャリリと、小さく響く音に耳を傾けていると、自然と心が鎮められていくかのようです。
御苑の落葉樹の枝には、ぷっくりと柔らかな葉っぱの赤ちゃんがいっぱい! 冬を越えて成長する冬芽は、本格的な春に向かう確かなエナジー。武蔵野台地の風情が残る唯一の場所といわれる、菖蒲田から落葉樹の群生を臨む景色。落葉樹がたくさんあって、田んぼがあって、川が流れている風景こそが、本来の東京の姿なのかもしれません。

原宿の喧騒などまったく感じられない、明治神宮御社殿周辺。
御社殿を守るかのように生い茂る青々とした大きな木々は、まさに“鎮守の杜”という言葉通り。
菖蒲田の先にある清正井は、東京の真ん中にあるのに、いまだ枯れずにいる湧水。雨が降って土にしみ込み、ここに湧き出て渋谷川となり、東京湾へ注ぎ、海へ出て水蒸気となって雲になり、また雨が降り……地球の循環が、杜の中で行なわれているという驚き。
言葉を発することはないけれど、そこには自然の主張が感じられます。宝物殿前の広場で何も考えずただ木を眺める心地よさ。今、何をしていますか? あなたの誇りは何ですか? 大切な友達は誰ですか? 私に伝えたいことは何ですか? その問いかけに、木が答えてくれるすべてが、自分に通じているような……。
立ち止まって風を感じ、ゆったりと心を開けば、自然は必ず素敵なメッセージをプレゼントしてくれます。
![]() | 小笠原あやさん 「都立奥多摩湖畔公園 山のふるさと村ビジターセンター」に6年半勤務。インタープリター(自然翻訳家)として多くの人々に自然の素晴らしさを伝える。明治神宮の自然には詳しく、社務所の方々も一目置くほど。 |
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