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LOHAS style 女優 永作博美さん vol.1

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女優 永作博美さん vol.1

「やうやう」=だんだんと、そしてやっと。
それが今の私の心境にぴったりだったんです。


まるで少女のような屈託のない笑顔がとてもチャーミングな永作博美さん。いつも元気でサバサバした印象は、頼もしい姉御のようで男女問わず好感度が高い女優のひとり。
その彼女の10年間の心情を綴った本『やうやう』が1月17日に出版されました。この一冊にどんな様々な想いが詰まっているのか、お話をうかがいました。

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―タイトルの『やうやう』ですが、これは永作さんが考えられたのですか?

「タイトルの『やうやう』は、古語で何かが“だんだん”変わっていくようすとか“やっと”という意味の言葉です。他にもいろいろ考えたんですけど、初めての本だし、とことんこだわりたかったので、結局これにしました。実は学生の時に知って以来、ずっと頭から離れなかった言葉なんです。たぶん、字の持つ雰囲気が好きなんだと思うんですけど、経過を表す言葉だということもあって、惹かれてたんでしょうね。今回この本を出版したことでやっとその呪縛からも解かれました(笑)」

―以前から文章はよく書かれてたんですか?

「書くことはけっこう好きみたいで、家に帰ってひとりになったら、向かう相手が自分だけなので“なんで今日はあれができなかったんだろう……。”とか考えだすと知らないうちに何かを書いてるんです。書くとすっきりしちゃう。それが私のストレス発散方法らしいです。だから、寝床の周辺に置いてある読みかけの本とか台本にいっぱい書いてあったりして(笑)。

本当に自分のために言葉にしてるという感じです。書き出すと頭の中ではただ悶々としてたものが意外な言葉になって出てきたりして、こんなこと思ってたのかって、初めて気がついてる自分がいる。そういうことに気づきはじめると、書く行為で自分探索・探求するのがおもしろくなってきて、またどんどん書きたくなる。心の中を整理していらないものを捨てていくっていう作業なんでしょうね。だから、吐き出した言葉はたぶんその時点で捨てている。そうやっていろんなものを捨ててきたみたいです。どうでもいいいろんなことを(笑)」

「あぁ、なんだ、みんな同じようなことで悩んでるんだ」って、もっと楽な気持ちになってくれたら

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―企画から本ができあがるまでどのくらい期間がかかりましたか?

「1996年~2006年の10年間に書きためたものをまとめたんですけど、できあがるまでに1年くらいかかりました。装丁や紙をどうするか決めたり、書いたときの気持ちを懐古しながら行間や漢字をチェックしたりして。もともとの原稿って言っても字が重なってたりして、判読できないようなものもあるので、自分でも改めて書き起こすのが大変でした。この文章は間違いじゃないですよね?って確認されたり(笑)。でも、本当に細かい部分まで参加させていただいたので、とてもおもしろかったです。本がどうやって作られるのかが分かりました。どういうところにお金がかかるのかも(笑)。

語尾だけを数行離して「 だよ。 です。 」という書き方にもかなりこだわりました。スルスルと一行に繋げてしまうと、そのときの想いや熱の強さとか余韻が伝わらない気がして。だから、私が書いたそのままの感じで載せてもらうようにしたんです。いちばん大変だったのは削る作業ですね。一編一編はそのままなんですけど、ページ数の関係で何十編か掲載できなかったものがあったのがちょっと残念でした。

装丁はデザイナーさんにお任せしたんですけど、一点だけタイトルと名前の入れ方はリクエストしました。名前がタイトルくらいに見えるようにしてくださいって(笑)。色は水色だろうなって予感してたんです。そしたら本当にそうだったのでびっくりしました。
写真はよく撮ってるわけじゃないんですが、好きな作品が結構あって、言葉が足りない分を写真で補うことができるんじゃないかな、とも思ったので本当はもっと入れたかったんですけど、デザイナーさんが潔い方で『そういうものはいらない』とバッサリ。でも、私も潔い方がいいと思ったので『それに乗ります』と。結果全部で20点になりました。

できあがった本を見たときは『やっとできたか……。やっとこのひとつが終わった』っていう感じでうれしかったですね。今まで手元にあったのは、ただただ紙きれの集まりだったので、きれいにまとまって、また今後何か迷うことがあったら読み返せる形になったことがすごくうれしいです」

―特に20代~30代の女性っていろいろなことで悶々としている人が多いと思うんですけど、セラピー的に読めそうですね。

もともと誰かに読んでもらおうと思って書いた文章ではなくて、ほとんど“心の叫び”に近いものなんですけど、あえてそれをそのまま直さずに出したことで、読んでくださった方にもまんま“叫び”として伝わればいいなと思うし、どこかで自分と重ね合わせてもらってもいいなと思うし、全部じゃなくてもきっとどれかひとつやふたつは通っている道だと思うので『あぁ、なんだ、みんな同じようなことで悩んでるんだ』って、もっと楽な気持ちになってくれたらいいなって思ってます。何だかわからないけど、イライラしてたりモヤモヤしてたりするとき、夜寝る前に好きなお茶とか飲みながら読んでもらって、それで心が静まるようだったらうれしいです」








26 February, 2008 |

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