オーストラリアのLOHASなルーツとの出会い


実際に訪れたことがなくても、オーストラリアはロハスな国、というイメージを持っている人は多いのではないかと思います。
そのイメージの源となるものを探ってみると、それは何と、この大陸が誕生したといわれる4~6万年前まで遡ります。
オーストラリアの先住民、アボリジニの長老の言葉に「ずっと、大地を“第一日目”の状態に保ちながら暮らしてきた」とあります。
その第一日目とは、天地創造の初日のこと。
アボリジニたちは天地創造が起こった日からこの大地に存在し、その第一日目の状態に大地を保つことを最も重要なことだと考えて、それを実践してきたというのです。
自然の秩序を乱さない、自然界にあるものを動かさない、動物を家畜化しない、植物を栽培しないという徹底した彼らの行動。
すべてをありのままに受け入れることでの、森羅万象との調和ともいえるでしょう。
それがこの大地に流れるロハスのルーツだったのです。

アボリジニたちにとって大地とは、彼らの祖先の心象風景だといいます。
大地に存在する植物や、岩や、山や、動物たち……森羅万象は、先祖たちが見た神聖な夢の中のヴィジョンから誕生したのだと。
また、森羅万象も人間と同様に夢を見るというのです。
そのため、アボリジニたちは、土地や動物を何かの目的で使用するときには、必ず彼らの夢に入って、その意識を確認して許可を得たといいます。
彼らにとって“ドリーミング=夢見”は最も大切で、神聖なものなのです。
祖先の夢見から生まれたこの世界は、アボリジニにとって、祖先がこの世に実在していた証拠であり、歴史そのものが凝縮したものです。
1770年キャプテン・クックが、オーストラリアの東海岸部を英国王室のものだと領有宣言し、それ以降、近代化の波がこの大陸を押し寄せるまで、この大陸はアボリジニたちによって、天地創造のときの、そのままの状態で守られてきたのです。
オーストラリアの大地は、アボリジニたちのロハスの精神を内包しているといってもいいでしょう。
























