“素敵な人生”を選び取る、楽しさから始まるエコロジー 中嶋朋子さん

女優・中嶋朋子さん インタビュー2
“素敵な人生”を選び取る
楽しさから始まるエコロジー

中嶋さんも、子どもに教えてもらうことがたくさんあるそうです。
「子どもは何でも素直に疑問に思うし、いろんなことに好奇心旺盛。見落としていた美しさとか、危険なものとか、子どもから教えてもらうことが多いので、一緒に散歩したりするのは、とても貴重な時間だなと思いますね。
子どもと歩くことで、世の中のリズムは子どもたちに合ってない部分があるんだなということがよく分かります。信号がちょっと早いなとか、道路の段差が気になるなと思ったり。子どもを通して世の中の見方が変わりましたね。気づかない、当たり前だと思ってたことがとても大変なことだったり、すごく素敵なことだったりということもいっぱいあります」
大切なのは、ストーリーを伝えてあげること
中嶋さんが子どもに伝えていきたいのは、思いやりのこころ。そのためには、ひとつひとつのストーリーを伝えてあげることを大切にしています。
「お野菜にしても、育ててくれる人がいて、その人たちがこれだけ頑張って作っているんだよというストーリーが大事。世の中のものにストーリーがないものなんてひとつもないんですから。
イマジネーションを持って生きるってことが、いろんな可能性を見出す糧だと思うんです。どんなものでもそのストーリーを見出せば、すごく素敵なものなのか、いけないものなのか分かるというか。それは子どもがもともと持っている力なので、一緒に楽しみながら、どんなものにも楽しみ方があるっていうことを伝えていきたいですね。私自身もそうやって興味を持ち続けていたいなと思うんです」
「使い捨ててはいけません」ではなくて
『好きなものを選んでみたら』という感じ

自分の好きなものを選ぶことは楽しいですし、そうするとどんなものでも選ばずにはいられなくなると思います。私はそういう気持ちがエコだと思っているんです。『使い捨ててはいけません』というのではなくて、『好きなものを選んでみたら』という感じ」
自分が好きなものを選び取るということは、モノだけではなく、ライフスタイルそのものにも通じるもの。
「私はこの時間とこの時間の間には、ライトダウンして、恋人との時間や息子と話す時間にしてみるとか、そういうことも“選び取る”ということですから。素敵な人生を“選び取る”ということを楽しく真剣にやれば、私はエコなんだと思います。
心を傾けるとか思いを込めるとか、そういうことはとても美しいことだと思います。心を傾けて選び抜いたものが、家に並んでいるなんてすごく素敵。それが大人になると、どんどん統率されてきて、『私ってこれが好きなんだ』と、少しずつ分かりだしたりしてきて。
それは、生きてきた時間とこれから生きていく時間の中で、自分というものと向き合うということだと思うんです。自分をないがしろにしていると、エコロジーでは全然ない。自分の体にアンテナを立てると、よいものを食べたいと自然な流れで、自分で選んで辿りつく全体を通した美しい時間が流れていくと思います」
自分の心地よいと思うもの、素敵だと思うものをひとつひとつじっくりと選び取ること。
そんな中嶋さんのライフスタイルは、とてもナチュラルでていねいに生きるということを感じさせてくれます。
好きだから大切にする、好きだから気持ちいい、そして好きだから長続きする、それがエコロジーの一歩なのかもしれません。
中嶋朋子さん 女優。東京生まれ。子役時代から活躍し「北の国から」の蛍役で一躍有名に。以降、映画、ドラマ、舞台、CMなど多数の作品に出演。近年は、トークショーやエッセイなどにも活動の幅を広げ、自然体な魅力で幅広い支持を得ている。7月3日スタートのドラマ「牛に願いを Love&Farm」(フジテレビ系・毎週火曜22時~)にも出演。 |





































