カフェエイトプロデューサー清野玲子さん vol.2

「vegan=ビーガン」(肉、魚、卵、乳製品など動物性のものを摂らないベジタリアン)という言葉を、多くの人が知るようになったのは、この人の仕事が大きいかもしれません。
カフェエイトのプロデューサー、清野玲子さん。
カフェエイトが手がけて、大ヒットとなったレシピブック『VEGE BOOK』の第2弾が、4月に発売になり、またまた話題になっています。
第1弾よりさらにパワーアップし、とびきりおいしそうなビーガン料理の数々が載ったこの本は、ベジタリアンやビーガンの人はもちろん、食べることが大好きなひとなら誰でも楽しめる「食のスタイルブック」です。
本業のデザインの仕事に加えて、ますます大忙しの清野さんにお話しを伺いました。

1999年から、動物性のものを一切摂らないビーガンになりました。
アートディレクターのお仕事をしながら、「ベジタリアンもそうでない人も一緒にごはんが食べられるレストランが欲しい」と、カフェエイトをプロデュース。
開店当時から変わらないスローガンが、本のサブタイトルにもなっている「Eat your vegetables!」です。
「野菜をちゃんと食べなさい、って、今も昔も、国を問わず、お母さんが子どもにいう言葉ですよね。
思いやりにあふれた、すごく温かい言葉と思いませんか。
大人になってからは、誰もそんなことは言ってはくれなくなりますよね(笑)」
清野さんは、現在、茅ヶ崎にお住まい。
都内のオフィスまでクルマで通う毎日です。
茅ヶ崎に越した理由は、「サーフィンが好きだから」と「近所にいい八百屋があったから」だそう。
『VEGE BOOK 2』より
市場や八百屋さんが大好き、という清野さんは、野菜とどんな付き合いかたをしているのでしょうか。
「カフェエイトってオーガニックレストランなの? と聞かれることも多いんですが、私は最初から、オーガニックにこだわっているわけではないんです。
玄米は無農薬を選んでいますけれど。
もちろん、皮ごと食べられるオーガニック野菜はすばらしいけど、いつも手に入るわけじゃないですよね。
鮮度の悪いオーガニック野菜だったら、オーガニックじゃなくてもとびきり新鮮な野菜のほうを選びます。
皮をむいたり、適切な処理をすればいいだけですから」
オーガニックでなければ、という呪縛にとらわれるのではなく、おおらかに料理を楽しむ姿勢はポジティブでステキです。

「たとえ睡眠時間が減っても、ぜったい自宅に帰ります。
クルマで行き来している時間が、自分にとってオンとオフのスイッチなんですね。
最初の頃は、渋滞にイライラしたこともあったけど、好きな音楽を聴いたりしながら、モードを切り替えています。
逆に貴重な時間になりました。
そして週末はなるべく海で過ごす。
そのメリハリが私には必要なんですね」
もちろん、基本的には3食自炊。
オフィスでは、玄米を炊き、お味噌汁を作り、おかずを持ち寄って仲間と食べます。
取材の当日は、清野さんは「おから」を炊いて持参したそう。
ストイックな感じですが、「実はお酒も大好き」と笑います。
清野さんのはつらつとした笑顔にも、『VEGE BOOK』が見せてくれる世界にも、食と向き合うことから始まる「確かな暮らしのベーシック」を感じることができます。
そこがしっかりとしてさえいれば、たいていのことはダイジョウブだと。
菜食に興味があるかたも、そうでないかたも、ぜひ『VEGE BOOK』のレシピを作ってみてください。きっとそこから、何かを感じることができるはずです。
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| カフェエイト プロデューサー 清野玲子(きよの・れいこ) 1968年東京生まれ。生まれながらにして「母乳も牛乳も受け付けず、豆乳で育った」ベジタリアン。99年から動物性のものは一切摂らない「ビーガン」食に切り換える。2000年、料理、空間、すべてに関わるプロデューサーとしてビーガンフードカフェ「Cafe Eight」を生み、国内外のアーティストからも高い評価を受ける。03年9月表参道にオープンした「PURE CAFE」では、さらにカジュアルでファッション性の高いベジタリアンフードとエコロジーのあり方を提案している。 |
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