ポルトガルの食文化をたずねて vol.6 ポートワインの故郷をめぐる

さて、今回はいよいよ最終回。
今回は、ポートワイン有名なブランドのうち、代表的な2つをご紹介します。
ポートワインの老舗「Graham(グラハム)」

一族で製造の権利をもっている数少ないワイン会社で、1820年にスコットランド人のグラハム氏によって創設。甘みが強く優れたヴィンテージワインが高い評価を得ています。
20分ほどのビデオ(日本語!)でポートワインの歴史などを聞き、大小さまざまな樽が並ぶ倉庫を見学した後は、いよいよ試飲!
ここで簡単に主なポートワインの種類を説明すると……
| RUBY(ルビー) もっとも一般的な赤いルビー色をしたポートワイン。年度が異なるワインをブレンドして樽で3年以上熟成させたもの。 TOWNY(トウニー) ルビーをトウニー色(黄褐色)になるまで10~40年以上熟成させたもの。 VINTAGE(ヴィンテージ) 高品質な葡萄が収穫された年のみしか作ることができない。樽では2年間しか寝かせず、あとはボトルに詰め、ボトルで熟成させる。 Late Bottled Vintage(レイト・ボトルド・ヴィンテージ) ヴィンテージに次ぐ品質の高い葡萄の収穫年に作られる。他の年度を混ぜることはせず、樽の中で4年間熟成させる。 White (ホワイト) 白葡萄を原料に3~5年熟成させたもの。冷やして食前酒に飲む。 |
さて、私たちが試飲したのは、ホワイト、レイト・ボトルド・ヴィンテージ、10年物のトウニーの3種類。「この順番通りに飲んでくださいね。」とおっしゃるとおり、最後のトウニーはとろみを感じるほどに甘く濃厚、そして強い。私はちょっと飲んだだけで顔が赤くなってしまいました。

熟成されたホワイトは黄金のような色に
ちなみに、伝統的にポートワインは「足踏み」によって葡萄からワインを絞りだしているそうですが、近年は足踏みをしてくれる労働者が少なくなってしまったため、グラハムは人の足踏みと同じ力のロボットを開発したそう!
「機械化」は伝統的な分野ではあまりよしとされない傾向がありますが、時には伝統を守るためにも「機械」が必要なのですね。
ポートワインの伝説を作り上げた「FERREIRA(フェレイラ)」
世界的に有名なのはグラハムに譲るとしても、ポートワインの歴史の中で伝説的に語り継がれているのが「FERREIRA(フェレイラ)」です。
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彼女は19世紀の女性がまだビジネスに関わることが無かった時代に、見事な経営手腕を発揮し、死ぬ間際まで葡萄園の開発とポートワイン生産に情熱を注いだ人です。
もともとは彼女の夫が険しい山々を開墾し葡萄畑を造り始めたのですが、彼の死後、未亡人となった彼女が夫の意思を引き継ぎ、「見本」と称されるまでの農園を作り上げたことで、彼女は今でも「グラン・ダーム(偉大な貴婦人)」として多くの人に尊敬されているそうです。
さて、まだまだ語り足りないポルトガルの旅ですが、今回が最終回でした。私の感動が少しでも皆様に伝わっていたら嬉しく思います。まだまだ寒い季節、ポートワインと苦めのチーズでロハスな夜を楽しむのはいかがでしょうか?
「Ate breve,obrigada(アテ・ブレーベ、オブリガーダ)それではまた!ありがとうございました!」
| 「食の学校」とは 1996年、代表の塩川恭子さんが「おいしくて安全な食べものを食卓に」届けるため、生産者・流通・消費者の架け橋をめざす「食の学校」を設立。全国各地の生産者や流通業者をはじめ、さまざまな分野で「食」の仕事に携わる人たちが、「おいしくて安全な食べものを食卓に取り戻そう」という共通 の志をもって「会員」となり、フォーラムや定例セミナー、産地研修などを通 して「日本のオーガニック」のあり方を学んでいる。 http://shokunogakkou.com/ |







































