色と染めの原点、植物染めの魅力。

自然と暮らす、自然に暮らす。
色と染めの原点、植物染めの魅力。

材料となる草花、根、樹皮は、すべて手摘み、手作業で施されています
いにしえより人はこの自然から色を汲み出し、天然植物の色彩をさまざまなものに染めて、「色」として残してきました。
このような染色の技術は、5世紀から6世紀にかけて、中国大陸や朝鮮半島よりもたらされたと言われています。四季の変化に富んだ日本に住まい、豊かな感性を持っていた私たち先祖は、大陸より伝わったその技術をより極めて開花させていきました。
日本では、江戸時代の終わり、19世紀半ばまで、植物染めが続けられていましたが、ヨーロッパからもたらされた化学染料により、手間をかけて施されるこの技術は、急速に忘れ去られていくようになりました。
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| 「紅花」(上)と「矢車」(下)。紅花を染めるにふさわしいのは、寒冷が厳しい冬の季節 |
「植物染めは、植物の見た目の色そのものを取り出せるものは実は少ない。染めの材料となるのは、樹皮の内側や芯、根など、隠れたところの資質を使うことが多いのです。例えば秋の実であるザクロは、果皮が染料となるのですが、その果皮で染めると黄茶色になる。あの鮮やかな赤は染料としては残らないのです。植物染めにはそういう面白さや発見があります。
しかしこれも、私が発見したのではなく、古来から伝わる知恵、歴史により受け継がれてきた技術なのです」(吉岡さん)。
植物染めが放つ色は、光りや陰を含むことで少しずつ違った表情を覗かせます。そこがこの染めの魅力のひとつ。

ファッションアイテムとして人気のストールは、さまざまな素材、色が揃っています
にごりのない、澄み切った天然色を汲み出すには、手間と材料を惜しまないことが大事……と吉岡さんは語ります。
また、植物染めは、和漢薬とも深い関わりがあるとも。
「材料として使用する草根樹皮は、和漢薬に共通するものが多いのです。紅花で染めたものを身につけると血行を促進することや、藍染めのものを着ているとマムシに食われない……などは、昔から言い伝えられてきていることなんですよ」(吉岡さん)。
目にも美しく、心を潤わし、そして体にも優しい植物染め。本来の染めものを日常に取り戻すことは、ストレスフルな環境に囲まれて暮らす私たちに、忘れかけていた季節感と色の美、癒しを与えてくれるはずです。
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![]() 所在地:東京都中央区銀座6-8-5 小松アネックス1F TEL:03-3571-5650 営業時間:11:00~19:00 定休日:無休(年末年始のぞく) http://www.sachio-yoshioka.com/ 絹、木綿、麻などを主題に、皮革や和紙、樹や石にいたるまで、天然の植物染料で染め上げた商品が揃う。特に、クッションやテーブルクロス、ストール、ハンカチなど、日常使いができる商品が女性に人気。京都には工房と、ショップ『染司よしおか 京都』(所在地:京都市東山区新門前通大和大路東入ル/TEL:075-525-2580)がある。 |












































