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西條由知子さんが教える、イタリアン・マンマの味(1)

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ローハスな手習い vol.10
西條由知子さんが教える、イタリアン・マンマの味。(1)


日本では「本場以上のおいしいイタリアンがある」と、イタリア人もうなるほどの名店が揃っています。それでもやっぱり「マンマの味が一番!」という気持ちは、どこの国でも同じ。

同じ料理でも、その家庭の味つけとこだわりがあり、プロの技には敵わないかもしれないけれど、“愛情”がエッセンスとなって舌と心に染みるのです。それこそが「家庭の味、マンマの味」のマジック。

ローマの魅力を今までにないスタイルで一冊にまとめたガイドブック『ローマのおさんぽ』(竹書房刊)の著者である西條由知子さんも、「マンマの味」に癒されたひとり。

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西條由知子
(さいじょうゆちこ)
ライター。美術大学卒業後、イタリアへ留学。帰国後、女性誌の編集・執筆に携わる。映画、ファッション、ビューティ、フードを中心に活躍中。西條さんのブログでは、マンマから教えてもらったレシピや、旅先で出合って幸せ気分にしてくれた料理、そして『ローマのおさんぽ』こぼれ話などが紹介されています。
「大学卒業後、フィレンツェに語学留学したのですが、言葉は通じない、友人はいない……と、最初の頃は毎日ホームシックになっていました。ステイ先は、マンマひとりだけの家庭。子どもたちが独立したあと、ひとりで家を守ってきた、誇り高きイタリア女性でした。
マンマとなんとかコミュニケーションをとろうと思うのですが、お互い言葉が通じず、もどかしい日々が続きました。そんなこともあり、余計に日本が恋しくなってしまったのです。

ところがある日、マンマの料理を食べると、不思議と寂しさを忘れている自分に気づきました。優しくて温かくて、飽きのこない味に、心の底から癒されたものです。マンマは、イタリア語をまだうまく喋れない私を、言葉ではなくて、おいしい料理で支えてくれていたのです。

彼女は常日頃から、『料理は愛情!』と言っていました。家族や仲間に『おいしいものを食べさせたい』という強い思いは、その料理にとって大事な“仕上げ”。いただく私も、その愛情を感じて幸せになるのです。

また、マンマは絶対に食材を無駄にしなかったのも印象に残っています。例えば、ディナーの付け合わせにした野菜を、翌日のパスタの材料にしたり、少しずつ残ってしまった野菜をスープにしたりと、余すところなく材料を使い切り、おいしい料理にしてくれました。生活の知恵でもあり、食べることを愛するがゆえの食材への感謝の印なのでしょうね」

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イタリア料理は、シンプルなだけに材料自体が持つ味が決めてとなります。なかでも、太陽をたっぷりと浴びて育ったイタリアの野菜たちは、味も彩りも濃いのが特徴。

「日本に戻ってきて、すぐにマンマの味が恋しくなり、教えてもらった通りのレシピで挑戦したけれど、やっぱり同じ味にはならない。でも、国内で揃う材料や日本の食材で、少しでもマンマの味に近づこうと、いまだに何度もチャレンジしています(笑)」

今回は、西條さんが「忘れられなくて、何度も作っている」というマンマの味を2品ご紹介いただきました。どちらも、野菜のうまみがギュッとつまった、栄養満点のプリモ(第一の皿)です。

「パスタはもし残ったら、翌日フライパンで炒めて温めなおすと、また違った食感が楽しめます。スープも、具材に決まりはないので、冷蔵庫の中にある食材で作ってみて。優しい味わいだからこそ、次の日も食べたくなる……。この『すぐ恋しくなる味』というのが、マンマが作る料理ならではですよね」。

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『ローマのおさんぽ』西條由知子
(竹書房/¥1,890)

ローマの町並みをパノラマサイズで紹介したヴィジュアル本。イタリア・ローマの通りをハッピーに歩くヒントが満載です。


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26 October, 2006 |

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