編集部厳選!ホリスティック・サロンガイド ハーブ療法

植物の力が眠っていた元気を引き出す
フィトテラピーとは、植物の持っているパワーを使って自然治癒力を高めるという植物療法のこと。
「日本ではまだ耳慣れない言葉かもしれませんが、植物療法が認知されているフランスでは、日本の漢方薬のように病院でも併用されていて、植物療法で開業しているお医者さんもたくさんいます」
と植物療法士の森田さん。
実は、私たちになじみの深いアロマテラピーやタラソテラピーも植物療法の一種と考えられていますが、植物の持つ力は、気分転換やリラクゼーションをもたらすだけではないようです。
「アロマの中には眠りを誘う香りがありますが、老人介護施設で使えば、薬に頼らず眠ることができるようになりますし、タラソテラピーも、海外ではリハビリや出産の前後に使われることがよくあります。
また、フラワーエッセンスやホメオパシーで使われるレメディのように、飲用するものなどもあり、植物には私たちを健康にする大きな力があるのです」
肌はツルツル、生き生きとした笑顔が魅力的な森田さんだが、実は、客室乗務員を勤めていたとき、機内ダストによるアレルギー性気管支ぜんそくにかかり、使用したステロイド剤によって髪は抜け、肌はアトピー状態になり、ボロボロになってしまった経験があります。それがフィトテラピーを学ぶきっかけになったといいます。
「肌も心もボロボロになりながら、ありとあらゆる療法を試しました。でも、いちばん効いたのは、鍼と玄米食中心にした食事とアロマ。フランス人の友人がユーカリをホホバオイルに混ぜ、胸をマッサージしてくれたのですが、そのときの香りとぬくもりは、私にとって何よりの良薬となりました」
そんな経験から、植物の良さを日本の医療現場にも伝えたいと思い、パリへ留学。フィトテラピーを4年間学びました。
「化学的な薬とは異なり、香りをかぐ、肌に塗る、飲用するなど植物の民間薬は、五感すべてから取り入れることができるのが特徴。生命を持つ植物にこそ備わっているパワーが元気を助け、五感を刺激して、低下していた生理機能を目覚めさせ、自然治癒力を高めていきます」
森田さんは病気になった経験から化粧品の成分を深く研究し、本を出版。
また、アルコール処理ではない、バイオテクノロジーを駆使した植物生まれの抗菌剤を共同開発し、賞も受賞しています。
「最近は、健康ブームが高まり、大豆イソフラボンが効くとか、松の皮の抽出成分ピクノジェノールは酸化防止にいいなど、植物の効果が次々と判明しています。
今後はさらに健康や美容に植物が使われると思いますが、植物でも副作用がないわけではないので、専門家と相談し、自分の体に合った確かな製品を選ぶことが大切。そのうえで利用すれば、植物は健康を保つ大きな手助けとなってくれることでしょう」
森田敦子さん ルボアを運営するサンルイ・インターナショナル代表取締役。植物療法士。キャビンアテンダントから一転、フランスで植物療法を学ぶ。’98年会社設立。著書に『成分表示でわかる 化粧品の中身』(婦人生活社)などがある。 |











































