ローハスな手習い vol.7 「うちわ・扇子の選び方、美しい所作」(1)

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涼やかな風が恋しい季節となりました。そんな納涼風景にかかせないアイテムといえば、うちわや扇子。しかし冷房が普及した現在では、うちわや扇子を片手に縁側で夕涼み……という、風情ある風景を見かけなくなりました。

うちわや扇子が、エコロジー・アイテムである理由がもうひとつあります。それはそのマテリアル。街中にて無料で配られるうちわは、柄と骨の部分がプラスティック製であるものがほとんどですが、本来はうちわも扇子も、紙と竹で作られるもの。つまり、すべて土に戻る素材で出来ているのです。
エコロジカルなアイテムだからこそ、消耗品としてではなく、大切に扱って出来るだけ長く愛用したいものです。そのためにも知っておきたいのが、“良いうちわ・扇子の選び方、扱い方”。選び方ひとつで、涼風の具合も手への負担も違いますし、良品を扱うことが美しい所作にもつながるのです。
実用的で、見た目にも涼しく、しかも結果的に環境に優しいとあれば、この日本の古き良き風習を現代に取り入れないという手はありません。水をはったたらいに足を浸し、片手にうちわを、窓辺には風鈴を飾って……。
今年の夏は、しばしエアコンのスイッチをオフにして、昔ながらの「夏のしつらえ」で暑さをしのいでみませんか。
良いうちわの選び方
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![]() 『京うちわ』(写真上)と、『江戸うちわ』(写真下) |
うちわの裏を透かしてみると、竹を細かく割いて広げた“骨”と呼ばれる部分、いわばうちわの骨格が見えます。この骨がたくさん入っているものが、高級なうちわとされています。目安として60~70本の骨が広がっていることが良いうちわのひとつの条件。このくらいのしっかりした骨格があれば、少しの動力で快適な風を送ることができます。
また、扇面の紙にコシがあることも大事。だぶつきのない、張りのあるものを選びましょう。きちんと紙が貼られていないものは、仰いだときにベコベコとした感触が手に伝わります。うちわを購入する時は、実際に仰いでみてその感触を確かめてみましょう。
うちわの美しい所作

実用品として庶民に広がったのは、江戸時代中期になってから。涼むための道具としてはもちろん、炊事などで火をおこしたり、虫をはらったり、また蛍狩りで蛍を捕らえるための道具として……とさまざまな使い方をされるようになりました。
このように、実用品として庶民の間に広がった歴史を持つうちわには「正しい扱い方」というのはありません。豪快に仰ぐのもマナー違反ではないのです。
ただ、バタバタと仰いでいる姿は、傍目から見ると余計に暑苦しいもの。胸元あたりから下から上に向かって音を立てずにゆっくりと仰ぐと、見た目にも美しいでしょう。冷たい空気は下のほうに沈むものなので、下から上に仰ぐことは、涼風を送るのにも理にかなっているのです。
![]() 所在地:東京都中央区日本橋小舟町4-1 TEL:03-3664-9261 営業時間:10:00~18:00 定休日:土曜、日曜、祝日 http://www.ibasen.com/ 創業は天保18年という、400年もの歴史を持つ『伊場仙』は、浮世絵の版元として誕生しました。現在は、団扇や扇子、和道具などの和雑貨を扱っています。 |
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