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MYLOHAS.net住宅特集 vol.3 古紙がアートに生まれ変わる「アースリパブリック」の可能性

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アート・ディレクター
アイ・ウェイ・ウェイ氏


連載3回目の今回は、アート・ディレクター、アイ・ウェイ・ウェイ氏のインタビューです。

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『PAPER TEMPLE』(アイ・ウェイ・ウェイ)/アースリパブリックをくりぬいたような形状。軽さ・丈夫さといったものが活かされた作品
新しい素材とは、人間の行動や思想を表すもの

アーティストとして、新しい素材には常に興味があります。古紙再生マテリアルであるアースリパブリックは、地球環境にもやさしいサスティナブルな素材。また、とても軽くて見た目にも美しい。そのような点も理想的ですね。

人間世界の中で素材の進歩は大変重要です。新しい素材とは、人間の行動や思想を表します。新しい素材を使って自分の思いを表現できるのです。
例えば、中国では古来より素材を無駄にしない風習があります。無駄なものは何ひとつない、すべてのものには存在意義がある、と考えるのです。
魚ひとつとってみても、中国では頭から骨まですべて食べます。しかし西洋だと、身の部分だけ食べますよね。アースリパブリックもすべてのものを無駄にしないというアジアの思想から生まれた素晴らしい素材だと思います。
アースリパブリックを使う人は、アースコンシャスな生活をしていることを体現していますよね。このようにマテリアルに関心をもって生きることは、人間の生活を豊かにすることにつながるのです。

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新しい素材とは、テンポラリーでカジュアルなものであるべきだと思います。永久に形を残さず、気軽に使える素材が求められています。つまりはサスティナブル、リサイクル可能であることが重要なのです。鉄やコンクリートなど永久に使用できる素材を作るにはものすごいエネルギーを要しますし、環境も汚してしまいます。何度もリサイクルをして生まれ変わる素材は、一見テンポラリーですぐに消えてしまいそうですが、長い目で見ると永久に存在できる素材と言えるでしょう。だからこそ、住宅にこの素材をもっと使うべきだと思うのです。
私の作品『PAPER TEMPLE』は、すべてアースリパブリックで作ったものです。家とはただの箱ではなく魂が宿る場所。そして、風や光がたくさん入るオープンなスペースであるべきです。この素材はとても軽く、自由自在に形を変えますので女性でも簡単に扱えます。将来は自分たちで組み立てた各家庭のパーソナルデザインハウスがたくさん建てられると思いますよ。

アイ・ウェイ・ウェイ PROFILE
1957年北京生まれ。北京フィルム・アカデミーで学んだ後、ニューヨークのアート・スチューデント・リーグやパーソンズ・スクール・オブ・デザインに留学。中国にて美術雑誌「ブラック・ペーパー」、「ホワイト・ペーパー」、「グレイ・ペーパー」の編集長・発行人となる。初の展示会「スター・エクジビット」をはじめ、国内外の多くのエキシビジョンの参加経験をもつ。



アースリパブリックを生産・販売している環境経営総合研究所の松下社長に、マテリアルとイベントについて伺いました。

株式会社 環境経営総合研究所
松下 敬通 社長


special0508-2.jpg松下社長。後ろにはコップ、お椀、ダストボックス、トレーなどが。これらが並んでいる棚ももちろんアースリパブリック。実用化に向けて動き始めています
隈さんとの出会いは4~5年前です。隈さんが弊社の古紙再生マテリアルに興味を持ち、ご自身の作品に活かしてくれたのがきっかけですね。パリで開催された国際家具見本市にもそれらの作品を出展し、世界的な評価をいただきました。今回来日してくれたふたりのアーティストに引き合わせてくれたのも隈さんでした。マテリアルを通して、自然に育まれた縁なんですよ。
今回はアートエキシビジョンというイベントの中で、アースリパブリックを使った作品を展示し、ご来場いただいた方々にこの素材の使い方をイメージしてもらうことを目的と致しました。
現在は住宅の断熱材としての使用が主ですが、将来的にはもっと生活に密着したプロダクトにも使っていきたいですね。今回の招待クリエーターであるフランソア・アザンブールさんに茶碗とお箸を作ってもらったのですが、それも近いうちに販売していきたいと考えています。また、焼却しても有毒ガスの発生がなく、軽くて丈夫なアースリパブリックの特性は、災害時の食器や布団にも非常に適しているのではないでしょうか。
ライフスタイルの中に、当たり前のようにアースリパブリックが存在する。そんな時代も近いのではないでしょうか。

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22 May, 2006 |

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