自然に暮らす、自然と暮らす vol.2 「ミツバチからの贈り物、蜜ロウ」2

ミツバチの巣を精選して作られる天然素材、蜜ロウ。この蜜ロウから作られるものは、前回ご紹介した蜜ロウソクのほかにも、まだまだたくさんあります。
蜜ロウ独特のしっとりした感触をいかして化粧品の材料にもなるし、天然素材という安全性から、クレヨンや粘土などの子どものおもちゃにも使用されます。
安価なパラフィンロウが主流となった現在では、精選という手間をかけて作られる蜜ロウは貴重なものとなりました。その蜜ロウを、惜しげもなく使用して作られるのが『シュトックマー社』の蜜ロウクレヨン、蜜ロウ粘土です。
![]() シュトックマー社の蜜ロウブロッククレヨン8色カン1260円(手前)、シュトックマー社蜜ロウ粘土6色6枚1260円(奥)。蜜ロウ粘土をアクリル板に薄く伸ばすと、まるでステンドグラスのような光を通す絵になります |
![]() 子供たちが自由に遊べるよう、クレヨンや粘土がかごに山積みに。シュトックマー社では、おもちゃの基準よりも厳しいとされるドイツの食品基準にあわせて自主基準を設定。だからこそ、安心して遊べるのです |
シュトックマー社製品の日本エージェントであり、また子どもたちが安心して遊べるおもちゃを中心に展開している商社『おもちゃ箱』。そのショップである『香遊(こうゆう)』には、この蜜ロウクレヨンと蜜ロウ粘土を自由に手にとって遊べるスペースがあります。
『香遊』の店内に置いてある、クッキーの缶にゴロゴロと無造作に入れられた粘土や、かごに山盛りされたクレヨン。子どもたちが夢中で遊ぶためか、粘土もクレヨンも不格好。どれも小さくなるまで大事に使っている様子が見てとれて、なんだか愛おしい気持ちになります。
早速、ブロッククレヨンでお絵描き。でも、クレヨンといえばスティックタイプしか使ったことがないので、どうやって使用するものなのか……とまどってしまいました。すると「ブロッククレヨンは、面を利用して広く色が塗れるのが特徴なんですよ」と、『おもちゃ箱』のスタッフである大西佳子さんからアドバイス。
なるほど。線を描きたいときは角を、広く色を塗りたいときは面を使う。子どもの創造力を高める教材として使用されていることに、思わず納得。つい夢中になって、ブロッククレヨンの面を使い、いろんな中間色を紙に乗せてみました。
ドイツのアルテミス社のパステルクレヨンは、植物顔料を使用しているため、優しい色調が特徴。10色2730円
アルテミス社の蜜ロウ粘土8色2100円。粘土も天然顔料で作られています。お菓子みたいなおいしそうな淡い色合いが、大人の女性にも人気「子どもたち自身でさまざまな色を生み出してもらうために、赤・青・黄色のクレヨンのみを子どもたちに渡している幼稚園もあるんですよ」と大西さん。何度も色を重ねたグラデーションや色の調和の面白さには、確かに発見がいっぱい。これも、高い透明感と鮮やかな色彩を誇るこのクレヨンだからこそ実現できるのしょう。
蜜ロウ粘土は、手の温もりで時間をかけて柔らかくして使います。子どもたちには「いい匂いがする粘土」と人気なのだそう。そんなゆったりとした時間、自然の香りもまた、子どもの創造力を培うのに必要な要素。大人だってこの蜜ロウ粘土をゆっくり柔らかくしていくうちに、なんだか穏やかな気持ちになってきます。
「普通、粘土やクレヨンをこんな風に缶に入れておくと、雑菌が繁殖するなど衛生面の問題が生じますが、シュトックマー社の製品はその心配はありません。蜜ロウ自体に殺菌作用があるので、雑菌が生じにくいのです。蜜ロウ粘土は、大事に遊んでいれば、次世代まで使えるんですよ」
私たちが夢中になって遊んだものを、自分たちの子どもに残せるなんて、素敵なことだと思いませんか。これも、蜜ロウという自然の恵みが持つ、不思議な力のなせる技なのです。
おもちゃ箱の仲間たちの店 香遊(こうゆう)![]() 所在地:東京都大田区田園調布南26-12 TEL:03-3759-3667 営業時間:10時~18時 定休日:月曜 URL:http://www.omochabako.co.jp/ 木製おもちゃや楽器、ナチュラルコスメの販売のほか、『一日人形教室』や『フェルトニードル・羊毛遊び』などのワークショップも開催。詳しい内容、スケジュールは、ホームページを参照。 |
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