山形・米沢~上山 雛の旅 2

| 第二章 女性を魅せる紅の色。 | お雛様もまとう紅花染めの衣装。 鮮やかな黄色の花が生み出す紅の色は、 いつの時代も女性を虜にする。 |
せっかくお雛様を見たのだから紅花染めも見てみたいと、次に訪れたのが「新田」。米沢藩主・上杉鷹山によってはじめられた絹織物の里で、3代続く機屋である。
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「お寒いなか、ようこそおいでくださいました」と丁寧に迎え入れられ、お茶をいただきながら待っていると、部屋の中には紅花染めらしき織物が。ふんわりとした印象の、やわらかな美しい色だ。
部屋に入ってきた新田克比古さんによると、「昔から山形は紅花の産地として有名ですが、6月から7月にかけて朝摘みした紅花を発酵させ、団子状に丸めて『花餅』を作ります。それを保存して寒の時期に染めると、美しい紅の色になるんですよ」とのこと。
紅花から最初に出る黄色や、藍を混ぜてつくった緑色、また、深く鮮やかな紅色に染められた絹糸は、どれもため息がでるほどの美しさ。すべて自然素材で染めた色だと思うと、日本人の持つ色彩美が本当に豊かなことに感心する。
「それに、襦袢に紅色を使うのは、紅花に血行を良くする効果があったからなんです。体を温めるという意味合いと、美しい紅の色を身にまといたいという女性の願望とが一致していたのかもしれませんね」。
新田さんの言葉にもおもわず頷いた。
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| その後、新田さんにお願いして、反物はもちろん、風呂敷やショールなど紅花染めの織物を見せてもらったが、その中で一番気に入ったのが「紅皿」。そう、紅花100% の口紅だ。紅皿を手に取ってみると、お猪口の中に何度も重ね塗りされた紅が、光の反射でキラリと玉虫色に輝く。紅差し指(薬指)でそっと紅をひき、その後は化粧台の上にお猪口を伏せて仕舞う。紅はどこまでも女性を魅了する色だ。 紅花染め 新田 所在地/山形県米沢市松が岬2-3-36 電話/0238-23-7717 http://www3.omn.ne.jp/%7Enitta/ |
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