山形・米沢~上山 雛の旅 1

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| 第一章 ローハスな雛の道。 | 旧暦で行われる山形の雛祭り。 4月になっても山形の豪華なお雛様に会えると聞いて、 早速、雛の道を辿る旅に出た。 |

雛祭りを旧暦で行うと聞いてやって来た米沢は、暦のうえではすっかり春だというのに、まるで冬に舞い戻ったかのような寒さ。道行く人も、どことなく急ぎ足に見える。
とは言え今回は、雛の旅。まずはお雛様に会いに行こうと、米沢市内にある「東光の酒蔵」へと向かった。ここは、4月の初めまで山形のお雛様を一般公開している場所の一つ。山形の旧家に伝わる古いお雛様に出会えるところだ。
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早速中に入ってみると、蔵の中は、ほのかにお酒の香りを含んだひんやりとした空気が流れている。
冷えた体を温めようと甘酒を飲みながら歩き進むと、その奥に「古式享保雛」、「享保雛」、それに「古今雛」が飾られていた。どれも江戸中期~後期に作られたもので、特に享保雛は、大きく豪華なお雛様。じーっと顔を見てみると、享保雛は瓜実顔で色白面長美人。金襴や錦の、実に豪華な衣装を身にまとっている。
聞くところによると、この山形のお雛様は、かつてこの地の豪商が豪華さを競って作らせたもの。どうりでゴージャスなお雛様だ。

山形の豪商はさぞかしお金持ちだったのだろうと思って見ていると、実は彼らは紅花商人だったという。染料である紅花を作って染色の本場・京都に運び、その帰りに、お雛様のような京の文化を山形に持ち込んだのだ。その通り道こそが最上川。つまり「雛の道」。なんともローハスな道だ。
そしてもちろん、これらのお雛様が身につける衣装は紅花染め。鮮やかな黄色の花がつくりだす、高貴な深い紅の色である。
酒造資料館 東光の酒蔵 HP http://www.tokonosakagura.com/
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