ローハスな手習い vol.2 おそうじ

クローゼットから「よいしょ、よいしょ」と掃除機をひっぱり出す。そしてコードをのばしてコンセントを差し、ここでようやくスイッチオン。時たまコードにひっかかったりしながらの悪戦苦闘のお掃除は、日々の暮らしの中で最もおっくうに感じる場面の一つです。
その面倒さから、毎日のお掃除が2日に1回、3日に1回と、どんどん遠のいていく始末。これではローハスな暮らしにはなりません。

思いたった時にさっと掃除ができて、こんなにストレスのない掃除道具はありません。
「部屋の中に箒…」なんていう心配も無用。生活道具ならではのシンプルなデザインは、インテリアとしても優秀です。
もちろん、昔はどの家でも箒で掃除をしていたものですが、お座敷など畳の部屋には草で編んだ箒を使い、板の間などには棕櫚(しゅろ)の木の皮で作った箒を使うことが多かったそうです。
掃いた後にツヤが出るという一石二鳥の効果があるからですが、草には草、木には木の箒というのはやはり相性がいいのでしょうか。実に面白いものです。
![]() 小回りがきく手箒は、マンション住まいの人などにぴったり。もっと広い場所のお掃除には、長箒が適しています。 |
![]() 江戸箒ならではの編み方のおかげで、当たりがやわらかくコシのある箒ができあがるといいます。日々のお掃除には、とにかく手首に負担をかけない箒が一番です。 |
毎日のお掃除ですから、大切なのは、とにかく使い勝手が良く、丈夫であること。せっかちでケチな江戸っ子のお目にかなうよう作られた江戸箒は、さっと手軽に使えるよう、とにかく軽く編み上げてあり、なおかつ10年は使えるしっかりしたものです。他の箒と比べてみると、同じ量の草を使っているのに重さが全然違います。手首が疲れることもなく、掃き心地が実にしなやか。まったく、江戸っ子気質には脱帽です。
ワンルームくらいの広さの掃除には手箒で十分ですが、掃除の際には、文字通りさっさっと掃き出していく要領で。棕櫚の箒なら、掃き出すのではなく、すーっと塵を寄せて集めます。使い込んでいくと、次第に穂先にしなりがなくなってくるのが分かります。そうなったところで、ハサミで穂先を切りそろえるのがポイント。
こうして最初はメインの箒に、そして部屋の隅や机の上などのちょっとしたお掃除用に、最後はベランダや玄関のお掃除に。
「何年使えるかは使い方一つ」というのも、とてもローハスな考え方です。
羽二重を使った、正絹のハタキ。静電気がまったくおきないのが特徴です。絹は摩擦力にも優れているため、ツヤ出し効果もあるそうです。
昔は着物の端切れでハタキを作ったそうですが、鮮やかで美しい古布を使ったハタキは、見た目にもかわいらしいものだったでしょう。
日々のことだからこそ、手早く使いたい。そんなお掃除が、結果的にローハスなものになればいいですね。
| INFORMATION 江戸箒は「白木屋傳兵衛」で購入できます。 「白木屋傳兵衛 」HP http://www.edohouki.com/index.html |
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