自然に暮らす、自然と暮らす vol.1 ヘンプのある暮らし
ヘンプ(大麻)は、古くは縄文時代から使われてきた自然素材。この種子を4月にまけば、7~8月には2m以上に生長します。日本では栽培は許可制(写真提供/野州麻紙工房) |
食べておいしい。涼しげな衣服にぴったり。インテリアにもOK。そのうえ生長が早く、化学肥料をほとんど必要としないということで、最近注目を集めているローハスな植物です。
ヘンプと言えばもちろん麻ですが、麻は麻でもヘンプは大麻。リネン、ケナフ、ジュート、ラミーなど、いろんな種類の麻があるなかで、ヘンプはひときわ利用価値が高いものです。そんなヘンプも、戦前まではあちこちの畑で栽培されていました。ヘンプを作るために、裏作で蕎麦を育てたところもあったくらいです。
「Hemp restaurant麻」で使っているヘンプの種子は、栽培期間中農薬不使用の安全なもの。この種子の殻を取り除いた中にある「麻の実ナッツ」を料理に使用。980円で販売でも、大麻取締法が制定されてから状況は一変。一気にダークなイメージがついてしまいました。
けれど、それはとんでもない間違い。マリファナに使われるヘンプは主にヨーロッパで栽培されているもので、食用や産業用のヘンプには向精神作用はほとんどありません。
ではでは、ヘンプの魅力は何でしょう。それを知るには、麻の実(ヘンプの種子)料理を食べてみるのが一番です。
「有機大根の麻みそオーブン焼き」寒い時期のおいしい大根に、麻の実ナッツと麻の実の殻が練りこまれた味噌がベストマッチ。世田谷の農家から毎週届く有機野菜で作られたおすすめメニュー |
もっとヘンプを知ってもらいたいと、98年に「ヘンプレストラン麻」をオープン。女性が気軽に入れるオシャレなお店で、ヘンプを使った内装も見ていて楽しい。写真は麻の実があしらわれたテーブル |
「麻の実油は未精製の無添加油です。栄養や風味を損なわないためにもドレッシングなど火をとおさない料理に使うのがおすすめです。」と杉山さん。こちらは2310円。また、食材だけでなく、ヘンプオイル(2,200円)、ナチュラルヘンプオイル(2,900円)なども人気 |
「ヘンプレストラン麻」は、そんな麻の実料理が食べられる専門店。
「有機大根の麻みそオーブン焼き」(600円)、「麻の実湯葉豆腐」(400円)、「麻のマンゴーラッシー」(580円)など女性の心をくすぐるメニューが「本日のおすすめ」に並んでいます。
食材は、栽培期間中農薬不使用の麻の実に、オーガニックまたは減農薬の野菜を使用。化学調味料を使わずに作られています。
スタッフの杉山恵美子さんによると、麻の実の効果は「ビタミン、タンパク質、必須アミノ酸などが豊富で栄養価の高い食材ですが、大豆と違って、このタンパク質にはアレルギー物質が含まれていません。また、食事でしか摂取できない必須脂肪酸が理想的な割合で含まれているのも特徴です。さらに、麻の実油は、肌をツヤツヤにしてくれるγ-リノレン酸の入った珍しい油なんですよ」とのこと。
麻の実ナッツを食べてみると、クルミのようなコクがありながら、決して料理の邪魔をしない味。「ゴマの感覚で使っていただくといいですね」という杉山さんの言葉通り、これならどんな料理にも使えそうです。
「ヘンプレストラン麻」では、早く家庭のキッチンに麻の実やオイルが並ぶ日が来てほしいと、麻の実料理のレシピを公開。「麻の実豆腐」「麻ミルク」「ヘンプオイルドレッシング」などのレシピが持ち帰れるようになっています。そうした心配りは「毎日の食卓をローハスに」という優しさでいっぱい。
ヘンプ壁やヘンプ板テーブル、ヘンプの釉薬を使った陶器など店内のインテリアも含めて、ヘンプを暮らしに取り入れるお手本にしたいものです。
| SHOP DATA
ヘンプレストラン麻 | 「ヘンプレストラン麻」スタッフ 杉山恵美子さん |




















「麻の実油は未精製の無添加油です。栄養や風味を損なわないためにもドレッシングなど火をとおさない料理に使うのがおすすめです。」と杉山さん。こちらは2310円。また、食材だけでなく、ヘンプオイル(2,200円)、ナチュラルヘンプオイル(2,900円)なども人気






