スマートなお金との付き合い方 vol.1 八塩圭子さん
普通預金だけに預けているのは“負け”
お金については、よく考えているつもりです。
なにせ「人生、欲とふたり連れ」が私の座右の銘。したいことをして人生を送るにはお金が必要ですから、考えずには生きていけないと思っています。投資も、お金を運用する投資と自分のためにお金を使う自己投資、どちらもいろいろと体験してきました。
お金の運用は20代後半に担当した番組のマネー情報コーナーでお会いしたFP(フィナンシャルプランナー)の方々に影響を受けてはじめました。
それまでの私は、安定志向の両親のもとで育ったせいか、お金に関しては保守的。深く考えずに、お給料を郵貯や銀行に預けたり、生命保険に加入したりしていました。
でもFPの方から、自分のお金を普通預金だけに預けているのは“負け”だといわれてしまったんです。確かにこの低金利の時代、受け身でいたらお金は全く増えない。自分の普通預金は、銀行からどこにどう投資されているかわからない。だったら自分で投資したほうがいいと思うようになりました。
かなり勉強もしましたよ。株式番組も担当していたので株式投資はできませんでしたけど、株式市場連動型のファンドや外債を買ってみたり、保険を見直したり。保険は、知人の保険の見直しをしてあげられるほど詳しくなりました。TV東京をやめてフリーになってからは、年金にもばっちり加入しましたしね。
でも運用実績は、自慢出来ませんね(笑)。
しかも最近、住宅資金のために、証券類はすべて売却したんです。私もダンナ(作家の金子達仁氏)もフリーなので、収入の目処がたっている間に思いきって家を建てようと。
ですから、今はローンを抱える身。新しい家に投資をしたことになります。でも、そのうちまた何かにチャレンジしたいですね。老後はデイトレーダーになって、年金を増やすのもいいな~、なんて思ってるんです。
自己投資では、これまで一番お金を使ったのは、やはり社会人大学院ですね。2年間で200万円くらいかかりました。仕事をしながらの大学院通学は時間のやりくりは大変だし、授業も論文も厳しくて「お金を払って苦しい思いをするなんて、私たちマゾだよね」と、同期生と笑いあっていたほど。卒業して1年たちますが、辛かった気持ちはまだひきずっています。
これも投資しただけのリターンがあったかというと「?」です。私が勉強した「マーケティング」は、今の仕事にすぐ生かせるというわけではないですから。でも他業界の人と一緒に学んでみて、マスコミが世の中にどう見られているかよくわかったし、取材をするときの視点も広がりました。あえて言うなら大学院に通って勉強した毎日が、リターンといえばリターン。自分の成長、やり遂げた自身を得られたという点では満足をしています。
実はモノにお金を使うのも大好きなんですけど、この社会人大学院への投資は「目に見えないものに投資をしてこそ大人の女」と思って納得しています。仕事に慣れて、次に進むべき道を探している同世代の女性にも、悪くない選択としておすすめできます。
納得できる投資であれば失敗しても無駄にはなりません
これから先、どうお金と向き合っていくかは、はっきり決めていません。でもこれからも、やりたいことと資金のバランスを考えて、納得してお金を使ったり投資したりしたいと思っています。失敗しても自己責任ですし、これまでの経験からいって、目に見える成果は出なくても、学ぶことがあれば無駄ではありませんから。
私はフリーなので、お金や仕事の面で不安に感じることもあります。
でも先の見えないこの時代、サラリーマンであっても不安なのは同じだと思うので、私も不安とうまくつきあっていきたいと思います。
なんて言ってはいるものの、今もっぱらの投資は、愛犬のブリーディングなんです。投資と言ってもこれに関しては全くリターンがないわけで、単に無駄金を使っています。でも犬がかわいいから、これはこれでよしと(笑)。こういうお金の使い方も、たまにはアリですよね。
八塩圭子 HP http://www.spacecraft.co.jp/yashio/
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