台湾はスイーツの宝庫。日本上陸を果たしたパールミルクティやマンゴーカキ氷は序の口。日本では出会えない強烈な味わいにノックアウトされっぱなしです。
スイーツは台湾人の生活に密着している。かき氷や飲み物など、スイーツの専門店や屋台がブロックごとに何軒となく並んでいる。特に夜市は台湾スイーツの博覧会。巷で話題になっている食材はすぐにスイーツのメニューに取り入れられるので訪れるたびに新しい味にトライできる。
台湾の街はまぶしいほど色鮮やかだ。寺院も街行く人が着ている洋服もそう。だから、スイーツも食紅を使ったカラフルなものが多いに違いない。そう思い込んでいたが、まったく違った。
意外に地味なのだ。たとえば、おぼろ豆腐にシロップをかけた豆花は、大豆の味がしっかりする極上の豆腐。シロップだって黒糖を使った上品な甘さだし、トッピングも、ピーナツや緑豆を煮たものだったり、芋団子やブラックタピオカだったりと、自然の素材を生かしたものばかり。しかも、甘い豆腐、と言う前代未聞の組み合わせがクセになるおいしさだった。
豆花で偏見が消えたら、他のスイーツにも興味がわいてきた。熱帯に属する台湾は、南国フルーツやタピオカの原料となるキャッサバなどの芋類が豊富。そのうえ、3000メートル級の高山が連なるため、さまざまな産物が収集できる。だから、元来、スイーツの種類も多いのだが、第二次世界大戦後、国民党が中国各地の料理人を連れてきたため、宮廷デザートから地方の素朴なおやつまで、その幅はさらに広がった。
そんなスイーツ天国、台湾の甘味最前線を知りたければ、夜市がおすすめだ。昔ながらの素朴な味はもちろん、カスタードクリームの天ぷらやらパクチー入りアイスのクレープなどという新顔が、手ぐすねを引いて待っている。
夜市の魅力は、さまざまな未体験の味に出会えるだけではなく、「街と人のエネルギー」を体感できるところにもある。とにかく「元気」な台湾の人々。そのパワーと笑顔にいつの間にか癒される。




