●花舞影先生に聞く「花架拳」とは?
花架拳は、シルクロードの飛天図から生まれたユニークな拳法です。世界遺産として名高い敦煌(とんこう)、莫高窟(ばっこうくつ)の壁画には、空を舞いながら楽器を奏でる無数の姿が描かれています。
千四百年ほど昔、唐の時代にこの地を訪れた飛虹(ひこう)という武術家は、飛天図(ひてんず)に武術や気功の技が隠されているのを見抜き、そこから花のようにあでやかな拳法、花架拳を編み出しました。
飛虹は敦煌のはるか東にあるコウドウ山にこもってコウドウ派武術を築き、花架拳は長い時を超えて、秘かにコウドウ派に伝承されてきました。
花架拳は、一見舞いの様に見える優雅な動きに、相手の死角に入って急所のつぼを攻撃する、バランスを崩させて倒すなどの巧妙な技を秘めています。軽快な体さばきは、身体を機敏でしなやかに、優雅なポーズはしぐさや姿勢を美しく磨き上げます。
●自宅で簡単にできる「花架拳」
【斜身照影(しゃしんしょうえい)】
水面に映った自分の姿を見るという名の動きです。武術としては、右側の肘で相手を攻撃する一法。エクササイズとしては、下肢を鍛え、膝や太もも、足首を引き締めます。腰回りのストレッチにもなるので、ウエストのシェイプアップも期待できます。また背中の筋力も鍛えるので、姿勢を良くする効果もあります。
:::動き方:::
左足を一歩前に出し、体を前後に揺らしながら重心を左足に移します。左手を胸前に伸ばし、ひじを曲げててのひらを上向きにして腰のうしろにまわします。右手は内側から外側を通って、掌を上向きに返して後頭部にまわします。重心は右足に移し、目線は左肩越しに左かかとを見るように、上半身をゆっくりひねり、このまま1〜2秒キープ。
【Point】
手足の動きが複雑なので、呼吸は自分のリズムで楽にして。また両膝はくっついていること、骨盤と肩が同じ方向を向いていることも大事です。

