健康な心がキレイをつくる
気分が落ち込んだり、イライラしたりすると、人と会うのが嫌になったり、急に吹き出物が増えたり。心の状態は日常生活を左右するだけではなく、健康や美容にも大きく影響するもの。
「心のトラブルは人それぞれですが、そのトラブルの現われ方も人によってさまざまです。例えば、ストレスを感じるといっても、対人関係が原因の人もいれば、何をやってもうまくいかない自分にストレスを感じる人もいます。そして、そのストレスは、円形脱毛症といった形で現れる人もいれば、胃潰瘍、不眠症、摂食障害、うつなど、いろいろな形で現れます。日本人はどちらかというと気持ちを押し殺してしまう人が多く、心の悩みを軽視してしまう人が少なくありません。
でも、自殺者は年間7万人を超えているし、心の病も確実に増えています。血液や水分といった肉体の滞りだけでなく、心のわだかまりも取り去ることが、生き生きと輝くためには不可欠です」とフレッテの北谷さん。
しかし、メンタルケアの手段として欧米では一般的になってきているカウンセリングも、その利用頻度は日本ではまだまだ低いのです。
「日本のカウンセリングは堅苦しいものが多いし、心の病気に対して偏見が残っているため、通いにくいのでしょう。でも、心のトラブルは誰にでも起こりうるもの。病気になる前に解消できることもありますし、人に話すことによって自分を再認識することもあります。もっと気軽にカウンセリングを利用して欲しいと思います。対面カウンセリングが苦手な人は、アートやカラーセラピーといった非言語療法を活用してみるのもいいでしょう」
フレッテを訪れる人は30代女性が多いとのことですが、その理由は、30代半ばは、結婚、出産、再就職のラストチャンスと思い込み、そのプレッシャーで悩んでいる人が少なくないそう。
「でも、結婚すればしたで、子育てやDVを含めた夫婦問題で悩んでいる人も多く、結婚をしていてもいなくても悩みは尽きないよう。先ほども述べましたが、日本人は感情を出すことが苦手な人が多いうえに、“甘えの文化”で依存傾向の人や、忙しいためか、自分のことがわかっていないという人も少なくありません。また、人と比べすぎたり、こうしなきゃという概念が強すぎたりして、自分で自分を追い込んでしまっている人もいます。心が辛いと感じたら、どんな機関でもいいので、思いきって相談してみると、ふっと心が軽くなることがあるはず」
心のモヤモヤが吐き出るまでに時間がかかる人もいるかもしれませんが、ときには心と向き合うことは、健康によいだけでなく、自分らしく生きるために必要なようです。辛いときは頑張りすぎず、ときには仕事を早く切り上げてぐっすり眠ったり、美味しい食事をしたりする。そんなローハス的な暮らしをしてみるのも心にはよさそうです。
![]() 北谷和子さん ニューヨーク州認定カウンセラー。アメリカカウンセリング協会プロフェッショナル会員。インディアナ大学大学院コミュニケーション学科、フォーダム大学教育学大学院(ニューヨーク)心理カウンセリング修士号。慶応ニューヨーク学院、ニューヨークセントジョーンズスクールカウンセラー。 |