2008.02.24
10歳ほど年下の彼とおつきあいをしており今で交際4年目なのですがそろそろ結婚を……という話になっています。ただ、現在ですでに44歳!というかなりの高齢出産なので産みたい気持ちはあるのですが初産という事もあり同じくらいに不安も……。
運動はヨガにたまに行くくらいですが以前は軽くジムに行ったりもしており、どちらかといえば人より体力はあるほうです。
無事に健康で高齢で産んだ方の最高年齢とはおいくつ位で、どのように生活や出産の注意をしていたのか?等等、とても気になり始めています。(ジャガーさんの出産も感動しました!)
何か良いアドバイスが頂ければ……と思いメールしてみました。
どうぞよろしくお願い致します。
(バレンタインさん・44歳・女性)
年下の彼、いいですねー。実は私も年下フェチです!!やっぱり年下のダーリンってかわいくていいですよねー。「夫が年下であればあるほど、家のローンが長期に組める」というのは12歳年上の旦那様を持つ友人の名言です・・・話がそれてしまいましたが、本題は高齢出産についてですね。
44歳というご年齢でも十分に正常なお産が可能です。ちなみに私が受け持った一番の高齢妊婦さんは46歳でした(さらにちなみに、一番低年齢は14歳でした)。医学的には生理がしっかりきている限り、妊娠・出産は可能です。ただ、やはりハイリスクであることは確かです。
最近、歌手の倖田來未さんが「35歳以上になると羊水が腐る」発言で大変なバッシングを受けられたようですね。高齢の女性を傷つけた!なんて大騒ぎになっていたようですが、産科医の私からすれば、彼女の言っていることはあたらずとも遠からずです。残念ながら、35歳以上の女性の出産はそれ以下の方の出産に比べて妊娠中や、分娩中、また、赤ちゃん自体の異常の発生率が統計的に高くなってしまうことがわかっています。起こりうる異常のひとつに分娩中に赤ちゃんの状態が悪くなるというものがあります。このとき、苦しくなった赤ちゃんが子宮の中で便をしてしまうことがあり、そのために羊水がにごることがあります。これを関西風にノリツッコミで言うと、「35歳以上で羊水腐るねん」「腐ってるんちゃうわー」ということになるのです。
お母さんの体力などもお産や出産後の育児にとっても大事ですし、バレンタインさんが体力作りを心がけておられるのは大切なことだと思います。ただ、お母さんや赤ちゃんに起こる異常の全てがお母さんの努力でなんとかなるものではありません。ですから、倖田さんへの非難の声の中には「高齢でもしっかり管理すれば、若い人と同じように安全なお産ができる」なんて意見もあるようですが・・・きついようですが私は賛同しかねます。
さらにつけ加えると、35歳以下の方に対しても「安全なお産」ができるなんて誰も保証できません。お母さんが何歳であっても出産にはやはりリスクが伴います。安産か否か・・・無責任に聞こえるかもしれませんが、生まれてみるまでわからないですし、結局は確率の問題なのです。全ての出産する女性はそのことをしっかり心に留めておいて欲しいです。
不安をあおるようなことを一杯書いてしまいましたが、是非、一刻も早く赤ちゃんを作ってください。確かに医学的には例えば早産、分娩遷延、染色体異常などの発生率が高くなってしまいますが、そうったことに冷静に対処できるのはやはり年の功ではないでしょうか。「羊水が腐る」と言われて「傷ついた」なんて弱々しいことを言っている場合ではありません。
妊娠出産に備えて・・・月並みではありますが、体力をつける(出産だけでなく、育児のときにも重要です)、適度な体重を保つ(太りすぎも痩せすぎもよくありません)、生活習慣を整える(もちろんタバコは禁止です)などなど、赤ちゃんが「このお母さんの元でなら育つことができる」と思えるような環境を作ってあげてください。また、ちょっとでも効率の良い性交を持つために、今のうちから基礎体温をつけ、自分の排卵日を把握しておくことも大事です。
最近、男性の年齢も胎児の異常に関係するといわれるようになっています。相手の方が10歳も年下でよかったですね!!
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