日本の人口の2〜3%の人は、なんらかの食物アレルギーを持っているそうです(厚生労働省のデータ/参照 2013年12月 日本経済新聞記事「食アレルギーの子45万人」)。数にすると、約300万人いる計算に。また、家族や周りの方まで含めると500万人もの方々が関わっていて、その数は年々増えています

私の主人も卵アレルギーで、卵入りの麺やマヨネーズなどを口にすることができません。なので、この商品に出会ったときに、とてもいいなと感じました。

今回は、「トップバリュやさしごはんシリーズ 特定原材料7品目使用していません」を開発されたイオントップバリュ株式会社 商品開発本部・舘 克頼さんにお話をうかがいます。

「やさしごはんシリーズ」に込めた想い

舘さん:コンセプトは、家族みんなで食べられる、体にやさしい食事です。食物アレルギーのお子さんやご家族がいる方からは『食物アレルギーに配慮した食事の用意が大変』『食物アレルギー対応商品そのものが少ない』というお声をいただいていました。そこで、食物アレルギーを持っていても、そうでなくてもおいしく召し上がれる商品を目指しました。

食物アレルギーの表示には、消費者庁が義務づける7品目の特定原材料と、表示が推奨されている20品目があります。7品目は、特に発症数が多く重篤度が高いので、まずはこれらを使わず、基本となる主食と副食に対応できるような商品を考えました。組み合わせて購入することができ、使い切りでストックできることも意識しています。」

主食から副食まで幅広くラインナップ

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主食は、3種類。「発芽玄米でつくったショートパスタ」、「発芽玄米でつくったスパゲッティタイプ」、「発芽玄米でつくったリングイネタイプ」。国産発芽玄米粉を使用し、モチモチ感と歯応えを出しています。

副食用のソースは4種類。米ピューレを使うことで、自然なうま味とまろやかさを出しています。とくに「野菜と米ピューレでつくったホワイトソース」は、乳を使わず野菜のピューレでとろみをつけていて、試食した方々からも好評だったそう。※米ピューレは、お米を特殊な技術でピューレ化したものです。

ほかにも、ホットケーキやマドレーヌなどのお菓子作りに使える「おこめでつくったケーキミックス粉」や、「おこめでつくったミックス粉」がそろいます。米粉は、小麦粉ほど油を吸わないので、カラッと揚がるので天ぷら粉にもぴったり。

できるだけ簡単に作ることで調理時間を短縮していただき、少しでも団らんの時間にあてていただきたいと思っています。」と舘さん。身近なところで手に入る特定原材料7品目配慮食品は、おいしくてやさしい味方になりそうです。

[やさしごはんシリーズ]

Photo by:伊藤晴世

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