朝起きて1杯、ひと息つきたいときに1杯。私たちの生活を彩ってくれる”コーヒー”は、日々の暮らしに欠かせないアイテムのひとつ。
好きだけど、そこまでのこだわりは……でも、「どんな豆? 産地はどこ? 焙煎の程度は?」なんてところまで、わかるようになったら、もっとコーヒーライフはひろがりそう。
コーヒーって面白い! 香りと味わいで豆がわかる?
そこで、2016年12月16・17日に開催された、プレミアムカプセルコーヒーのブランド「ネスプレッソ」が主催する「ゴールドカプセルコンテスト」に足を運んできました。コーヒーのテイスティングに自信がある人たちが集う祭典です。一般ユーザー向けにこのコンテストが行われるのは、世界中で日本だけなのだそう。
参加者の目の前に出されるのは、淹れたてのコーヒー。色の濃淡やクレマと呼ばれる泡、香り、味わい、余韻を手掛かりに、コーヒー豆の種類を当てていきます。まるでワインのように、目と鼻、舌など五感を駆使してコーヒーに向き合う挑戦者たち……。その真剣さは、見ているこちらが緊張してしまうほど。
テイスティングに挑戦「ああ、わからない」
日本にひとりしかいないネスプレッソのコーヒーアンバサダー・上野里佳さんの教えに従って、私もテイスティングを体験。まず色やクレマの細やかさを目でチェック。そして、カップに鼻を近づけて香りを確認。こんなふうにコーヒーの香りを深く感じることは今までなかったかも。
花の香り、ビスケットやココアの香り、強い焙煎香や木、麦などのさまざまな香りを探します。クレマを端に寄せ、クレマの下のコーヒーから立ち上る香りを嗅ぐと、また違うものでした。面白い!
そして口に含んで、苦みや酸味、フルーティーさのバランスや強弱など、味の特徴を探っていきます。飲んでから15~20秒後に感じられる”後味”も判断材料に。あらためて知るコーヒーの奥深さにうなると同時に、自分の嗅覚と味覚がこんなに鈍いものかと、思わずため息も。試せば試すほど、ああ、わからない……。
試したコーヒーは4種類。正解したのはひとつだけ、でも、とても学びの多い体験でした。今までコーヒーを飲んで「はちみつっぽい香り」「トーストしたパンみたいな香り」なんて、考えたことありませんでしたから。
おいしいだけじゃない、ネスプレッソの魅力
コンテストを通じて、コーヒーの新しい魅力・可能性を教えてくれた「ネスプレッソ」について、もっと知りたくなりました。
世界で生産されるコーヒー豆のうち、上位の1~2%しか該当しない高品質なコーヒー豆を独自の製法でブレンド・焙煎・粉砕。そのコーヒーを閉じ込めたカラフルなカプセルとおしゃれなコーヒーメーカーは、ブランドのアイコン的存在として人気を集めています。ラグジュアリーなイメージがあるネスプレッソですが、真摯で堅実な取り組みも行っています。
それが「グラン・クリュ」とも呼ばれるネスプレッソの高品質なコーヒーをいつでも供給できるように、そして生産者が安心して生活ができるように、環境にまで配慮した活動「AAA サステイナブル・クオリティ(持続可能性品質)™プログラム」です。
一杯のコーヒーが社会貢献につながる
「AAA(トリプルエー)プログラム」とは、品質、持続可能性、生産性の3つでAクラスを維持するための活動で、その実現のために「ネスプレッソ」は各地のコーヒー生産者の支援を続けています。
高品質なコーヒー豆をサスティナブルに供給するためには、生産性を高めることが大切。そのためには、環境を保全し、地域を発展させ、生産者が安心して仕事ができる経済面と生活面の水準を向上させる必要があります。
「ネスプレッソ」はこうした取り組みを、「The Positive Cup(ポジティブ・カップ)」――1杯のコーヒーを通じて、社会に貢献する――というビジョンのもとにおこなっているのです。
クオリティの高いコーヒーへの妥協なき道を歩むネスプレッソのこだわりを、私たちはカップに注いで飲んでいるのだと思うと、感慨深いものがあります。
飲むたびに「ありがとう」と感じる1杯
「ゴールドカプセルコンテスト」を通じて知ったのは、コーヒーの味わいの奥深さ、そしてネスプレッソのこだわりと、意義ある取り組みについて。
今までは、リラックスや気持ちの切り替えにと楽しんでいたコーヒーですが、これからはコーヒー生産者の笑顔や産地の美しい自然にまで思いを馳せて、ゆっくりと大切に味わったら「ありがとう」と心の中でつぶやいてカップを置きたい、そんな気持ちになりました。
[ネスプレッソ]
写真/佐山順丸 文/大森りえ