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食や生活に関心の高いドイツ人。ビーガンの人は、雪が降ろうがクリスマスであろうが、やっぱりビーガン! を貫く人が多いのです。そんなドイツならではのビーガン専用のクリスマスマーケット。年々規模を拡大し、今年はなんと11都市にて開催されています。

洋服から食べ物まで、すべてビーガン

クリスマス・マーケットでおなじみのグリューワイン(ホットワイン)はもちろんのこと、化粧品やバス製品、モデルたちに人気のヘアケア製品まで、売られているものはすべてビーガン。厳しい目を持つ本物志向の人達が集まります。お気に入りの物を手に入れるためにやってくるお客さんはもちろん、ビーガン市場にこれから介入する小さな会社まで、自社製品を宣伝するためには格好の場所だとばかりに、こぞって集まります。

訪れるひとたちが必ずビーガンかというと、そうでもなく。パートナーがビーガンだったり、あるいはちょっとだけ興味ある、なんていう人も。誰でも気軽に足を運べる場所でもあります。ビーガンだからといって、他人のライフスタイルまでは決して強要はしない。そんなオープンな考えが人を呼び、意図せずすっかりリピーターになり、ビーガンにはまってしまう人もいるのだそう。

ドイツの大都市ではフライヤーはポストカードがほとんど。手書きなのがベルリンらしい

シュト―レンもいいけど、クリスマスシーズンはチョコが特においしく感じる

「お試し福袋」は15ユーロ。ビーガン用の料理本や化粧品、お菓子も

ポレンタの上にクリスマス恒例の赤キャベツを乗せただけなのに、逸品

人気なのはお茶・石けん・スパイス

ドイツのクリスマスマーケットに行くと必ずといっていいほど見られるのが、お茶・石けん・スパイス類を並べた大きなお店。それはビーガンのクリスマス・マーケットでも変わりません。

普段自分たちの生活に欠かせない生活必需品を、売る人からきちんと直接話を聴き、質を見定め、また原材料がはっきりしているかどうかを確認してフェアな値段で購入したいという人がほとんどだからです。

またシルバーなどのアクセサリーや帽子屋さん・キャンドル屋さんなど、いわゆる「手作り」を売りにした職人たちがひしめき合うのも特徴。ドイツの子どもたちの中には、親や親戚、兄弟のためのクリスマスプレゼントをクリスマスマーケットで探すという子も多いのです。

ビーガンのためのクリスマス・マーケット。外資系企業の多いエリアを中心に、もしかしたら近い将来、日本にもお目みえするかもしれませんね。

image via Shutterstock

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