「にゃー、にゃ! にゃ!」と、わき目も振らず、ずんずん猫に近づいていく1歳児。芝生の上で気持ちよさそうに目を細めている野良は、そんな1歳児をうっとうしそうに一瞥。

ふわり。丸まっている猫の背中にさも当然かのように乗る......。「フギャー」(やめてくれよー)という、猫の声に耳を貸さず、そのまま左右に揺れる1歳児。

「にゃ、にゃー。にゃー。にゃにゃにゃ。」果たして、1歳児は猫語で何を伝えているのだろうか。しばらく、「にゃにゃにゃ」は続く。
とうとう「爪出すぞ、噛んじゃうぞオーラ」を出し始めた猫は、1歳児が怯んだ隙を見て、するっと逃げた。

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我が家の愛犬「コザ」も、そんな乗り物動物のひとり。最近は、1歳児が乗ってきそうになると、それまで寝そべっていた姿勢をさっと変え、乗れないように姿勢を立てる。すると、1歳児も負けてはおらず、斜め70度くらいの傾斜の背中にしがみついて、力技でうつぶせにしようとする。グイグイ、ぎゅー、「あじゃ、あじゃ(コザと言っているつもりらしい)」それで、日々、もめているというわけ。

牧場の亀にも、まだ鞍をつける前の馬にも、置き物のシーサーにも、まずは乗ってみる。

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そんなある日、私が足元に落ちた荷物を取ろうと腰をかがめたら......、「ふわり」と、奴が乗ってきた。私も乗り物動物とみなされているらしく、他に乗る対象がいないときは、私の背中が狙われている、と考えたほうがいい。

でもあれか、人間の感覚の五感に加え、近年は「ぎゅっと握る」とか「揺れる」という2つの感覚もカウントされるらしいから、それを活性させたいんだな。たぶん。きっと。