ここは、いったい何のお店?

東京・表参道沿いに佇む、ガラス張りの洗練されたブティック。服や靴を売っているわけでもないし、インテリアショップでもない。思わず「ここってなんだろう」と立ち止まる人も多いよう。コーヒーやカップがディスプレイされているけど、お茶しながらおしゃべりを楽しんでいる人はいない……。

それは、本格ポーションコーヒーのブランドとして人気のネスプレッソ。存在は知っていたけど、入ったことがないという方に代わって、日本旗艦店で東京初の路面店「ネスプレッソブティック表参道」に潜入。どんな楽しみが用意されているのかを探ってきました。

「ネスプレッソブティック表参道」で何ができる?

nespresso_shop06.jpg表参道に面したエントランスから入ると、そこには天井高く、モダンでスタイリッシュな空間が広がります。ガラス張りの壁から明るい光が入ります。

内装でとくに目を引くのは、カラフルなケースが積まれたモザイクのような壁。じつはこれ、コーヒー。ネスプレッソの代名詞は、宝石のようなカプセルコーヒー。ネスプレッソのコーヒーは、味が24種類もあり、その他に季節限定フレーバーもプラスされます。それぞれのカラーに彩られた美しいカプセルが入ったケースが、空間の演出にひと役買っているというわけです。

このブティックでは、コーヒーやコーヒーメーカーなどが購入できますが、それだけではありません。これだけ種類が多いと、どれを選んだらいいか迷ってしまいます。そこで頼りたいのが1階中央にある「COFFEE TASTING AREA」。ここではコーヒーのテイスティングだけでなく、コーヒーメーカーの使い心地も試せます

コーヒースペシャリストがいれる本格コーヒーをテイスティング

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「COFFEE TASTING AREA」で迎えてくれるのは、ネスプレッソの魅力を知り尽くしたコーヒースペシャリスト好みの味わいや、飲み方の希望を伝えると、おすすめを選んでくれます。今回は初めての訪問だったので、ネスプレッソを代表する味わいのひとつ「アルペジオ」を試すことに。中南米産のアラビカ豆をブレンド、焙煎、粉砕したものが、美しいパープルのカプセルに詰まっています。

淹れ方はとてもかんたんでシンプル。コーヒーメーカーのタンクに水を入れ、カプセルをセットしてつまみをスライドさせるだけ(機種によっては、レバーを下げるものも)。エスプレッソ約40mlの場合、20秒ほどで抽出完了。豊かな焙煎香とココアのような香り、そして深い味わいのするコーヒーです。おいしい!

エスプレッソの次に試したのは、約110mlと多めに抽出できる「ルンゴ」シリーズから、バランスのとれたマイルドな味わいと花のような香りが特徴的な「ヴィヴァルト・ルンゴ」。カプセルのブルーから「どんな味がするのかな」と想像するのも楽しみ。味はもちろん、カプセルの色で豆を選ぶという楽しみ方も、ネスプレッソならでは。

憧れのカプチーノだって、手間なく簡単!

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欲張って、もう一杯。ミルクレシピを試してみたかったんです。持っているマシンでは上手に泡が立てられず、片付けも大変なので使わずじまい。でも、忙しい朝にこそ、カプチーノを飲めるような優雅な生活をあきらめられなくて。

そこで試したのは、オートカプチーノ機能がついたコーヒーメーカーボタンひとつでふんわりなめらかなミルクがのったカプチーノができました。オートカプチーノがついていない機種は、別売の「エアロチーノ」でミルクレシピが楽しめるとのこと。「エアロチーノ」は、ホットでもアイスでもかんたんにミルクの泡を作れます

ミルクはあらかじめ冷やしておくことが、きれいな泡が立つ秘訣だそう。また、コーヒーを淹れる前にカップをあたためておく、使い終わったらコーヒーメーカーを簡単に湯通ししておくとよい、といった、コーヒーをもっとおいしく飲むためのちょっとしたコツも教えてもらえて得した気分。

nespresso_shop07.jpgコーヒーのおいしさはもちろん、コーヒーメーカーの機能や使いやすさに感動します。ふらりと見るつもりでしたが俄然興味が湧いてきました! 壁にはおしゃれな商品がズラリ。キッチンに閉じ込めておくのはもったいない、人に見せたくなるコーヒーメーカーの数々。インテリアのように見た目でコーヒーメーカーを選ぶという選択肢はなかったので、目からウロコが落ちる思いでした。コンパクトなサイズが多いので自宅に置くイメージが湧きました。

急遽コーヒーレシピ会にて、はじめての体験

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季節のシロップやクリームなどを使ったほかのレシピについて質問したら、「よかったら、このあとレシピ体験会があるのでいかがですか?」と。絶好のチャンスに恵まれました!

1階奥の階段から2階に上がり「ネスプレッソコーヒーエクスペリエンスセンター」へ。ここはネスプレッソの世界観をより深く知ってもらいたいと設けたブースで、一般向けとネスプレッソ会員向けの各種セミナーがおこなわれているそう。

参加したのは、一般向けの”レシピ体験会”。通常は予約が必要な無料セミナーですが、空席があるときはその場での申し込みでも参加可能です。教わったのは、秋冬に飲みたいマロンクリームを使ったあたたかいコーヒーレシピ

まずコーヒースペシャリストによるデモンストレーションからスタート。ミルクの量や硬さの調節など、実践的な使い方を教えてもらい、さっそく挑戦。1台のコーヒーメーカーを少人数で使えるので、より理解できました(この日はコーヒーメーカーを独り占めでした)。

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カップにマロンクリームを入れ、上からあたたかいミルクフォームの液体部分を入れ、スプーンでよくかき混ぜます。そのカップにエスプレッソを抽出したら、ミルクフォームの泡部分を乗せてできあがり。砕いたマロングラッセやスライスアーモンドをトッピングしたり、シナモンパウダーを乗せても。

コーヒーレシピは初挑戦でしたが、こんなに簡単にきれいな層ができるなんて。出来栄えのよさ、嬉しさに、あちこちで歓声が上がっていました。マロンクリームとミルク、コーヒー、3者のバランスが絶妙な味わい。これが自宅で飲めるなんてと、夢が広がります。ホームパーティで最後に出したら、ゲストに喜ばれること請け合いです。
※レシピメニューは季節や開催時期により異なります。

新しい”コーヒー体験”で豊かな暮らしを提案

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ネスプレッソのコーヒーには、コーヒーを楽しむ時間を”贅沢で豊かなもの”にしてほしい、という願いが込められています。そのために、豆は世界各地から厳選したものを独自の製法で加工。カプセルに閉じ込め、おいしさや香りにこだわっています。コーヒーメーカーやアクセサリは、その豆のおいしさを最大限に生かすだけにとどまらず、優れた機能性とデザイン性を追求しています。

その思いは、この「ネスプレッソブティック表参道」にも集約。コーヒーやカプセルがお客様の手元に届いたら「それでおしまい」ではなく、より新しい”コーヒー体験”を提案するために、このブティックは生まれたそうです。訪れるだけでコーヒーを軸として、「こんな暮らしがしたい」という願いを叶えてくれそうです。

今回、コーヒーと過ごす時間は、向き合い方次第でどんなにでも豊かになるんだと気づかされました。そんな新しい魅力を発見できる場所が気になっていたお店「ネスプレッソブティック表参道」の正体でした。

ネスプレッソブティック表参道

住所:東京都港区北青山3-6-1 oak omotesando 1F

電話:03-6427-7551

営業時間:11:00~20:00(金・土および祝日の前日〜21:00)

定休日:無休

ネスプレッソ

写真/佐山順丸 文/大森りえ

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