ゴミをルールに従って分別するのは大事だとわかっていても、時にちょっとだけ面倒に感じてしまうもの。けれど将来的に、それが必要でなくなるかもしれません。

土に還るスナック菓子の袋

イスラエルで起業された「TIPA」。彼らの目指したのは、リサイクルできるエコ・パッケージングです。つまり、生ゴミと同じように捨てられ、これがいつしか土に「還元される」というもの。

たとえばコンポストにTIPAのバッグを入れた実験では9週間目には袋にヨレが見えはじめます。16週間には袋の半分以上が溶けて、大きな穴があちこちに開いています。そして更に24週間後には袋の姿はほぼ無く、土に還元されてしまいました。TIPAの袋は100%還元できる材料を使ってできたビオ・プラスティックなので、生ゴミといっしょに捨てても良いのです。

オランダではすでに「日常化」

近年あちこちで見られる代表的なものは、フレキシブル・パッケージ(軟包装)と呼ばれるもの。これは梱包をできるだけ丈夫に、かつ軽いものにするために使用されており、代表的なものとしてはスナック菓子やレトルトの袋だったりします。これらフレキシブル・パッケージの原材料としてプラスチックが使用されることはすくなくなったとはいえ、じつはこの軟包装の95%はリサイクルすることができません。その理由はさまざまな材料を使い、複雑な工程を経て作られるためです。

「フレキシブル・パッケージの需要は年間、5%ずつ増え続けているのです。この増加は問題の増加を意味しますが、それを理解する者もなく、話し合おうとする者もいない。実質的な環境問題への解決策とはならないのです。」

TIPA代表取締役社長ダフナ・ニッセンバウム氏のインタビューより引用翻訳)

オランダでは実験段階が終わり、すでにあちこちでTIPAのパッケージが見られるよう。TIPAには様々な製品にあったパッケージが用意されていること、またあたらしいものに寛容なオランダ人の気質にあったためか、広く受け入れられているようです。そしてこの動きは、これからもヨーロッパをはじめ、すこしずつ広がっていくのではないかと考えられます。

ごみが100%リサイクルされるのは良い事ですが、ごみを出すという行為そのものについてきちんと考えたいもの。私たち日本人はパッケージにはこだわり過剰包装になりがちな傾向があるように思います。ごみをどのように減らしてゆくべきか、またパッケージは本当に必要なのかをこれからも追及してゆく必要がありそうです。

TIPA

image via Shutterstock