野菜は冷蔵庫の野菜室にいれておけば大丈夫だとおもっていませんか? じつはジャガイモ・里芋・サツマイモなどは低温に弱いので、冷暗所保存のほうが向いているとか。

根菜を無駄なく使いこなす

このように冬場は冷暗所保存できる野菜が多いので、まとめ買いしても野菜室がいっぱいにならずにすみますが、腐らせてしまっては本末転倒です。そこで冬場に欠かせない根菜類を、無駄なく上手につかいこなす方法をおさらいしてみましょう。

「ごぼう」

太さが均一でひげ根の少ないものが新鮮なあかし。包丁の背で皮をこそげとり、使いやすい大きさに切って5分ほど水にさらしてあく抜きをしてから、生のまま冷凍保存すれば、下処理が一度ですみます。

「大根」

首の青い部分と白い部分がくっきりしているものが新鮮なあかし。時間が経つとスが入ってしまうので、そのまえに使いやすい大きさに切って、生のまま冷凍保存します。もちろん大根おろしも冷凍保存も可能。使う時は自然解凍してから使います。

「にんじん」

にんじんの軸が太いものは繊維質が多くてカタいのだとか。肌がなめらかで、ツヤのあるものが新鮮なあかし。薄いイチョウ切りや細い短冊切りなら、生のまま冷凍保存しても使えるので、きんぴらや炊き込みご飯、汁ものをつくるときに便利です。でも大きく切ったものは冷凍すると食感が悪くなるのでNG。

「ジャガイモ」

家庭菜園のジャガイモで食中毒をおこしたというニュースを見かけるようになりました。これは成熟する前に収穫したり、日光が当たって緑色になったものを皮つきで食べることが原因のようです。市販のものなら安心ですが、芽がでていたり、緑色になっているものは注意したほうがよさそう。また芽がついた皮は中毒をおこす危険性もあるので、ベジブロスにはせずに、きっぱり捨ててしまいましょう。

ゆでてつぶしたものは冷凍しても食感がさほど変わらないので、マッシュポテトやコロッケ用に冷凍保存しておいても便利です。

カレーやシチュー、ポタージュなど、温かい料理に欠かせない根菜類。生のまま冷凍するには不向きのものもありますが、冷暗所で保存できるものが多いのがうれしいところ。これらのコツを参考に、より賢くつかいこなしたいものです。

神奈川県衛生研究所,『おいしい食材の見分け方と保存のコツ』,旭化成ホームプロダクツ

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