防災の意識から、ある程度の水や非常食を用意しておくことはもはや常識になりつつあります。でも、備えたことに安心して、気づいたら賞味期限が迫ってるなんてことも。私もうちの古い缶詰をどうやって片づけようか考えていたところ、「太陽笑顔fufufu」に缶詰食品の意外な魅力について書かれた記事を見つけました。

栄養価値は生の食品と変わらない

缶詰は長期保存ができる反面、保存料を大量に使っていて鮮度も低そうだと思っていたのですが、女子栄養大学名誉教授の吉田企世子先生によると、それは大きな間違いだったようです。

生の食品に比べて味が劣っていそう、鮮度が低そうというイメージを持つ人もいるようですが、それは大きな誤解です。缶詰に使われているのは、旬の時期に収穫される食品。さらに、保存料を使わずに新鮮な状態で即密封するので、むしろおいしさと栄養成分が凝縮されているんですよ。(中略)缶詰が高級品だった昔と比べ、今は手軽に利用できるようになりました。何より、魚、野菜、肉、果物、惣菜など種類が大変充実しています。密封や腐敗を防ぐための加熱殺菌などの加工技術もどんどん進化しているので、味や栄養価値など品質が高い缶詰が増えているんですよ。

(「太陽笑顔fufufu」より引用)

旬の一番おいしい時期に収穫された食品が、そのままの栄養と鮮度で完全密封されているなんて、缶詰に対するイメージが一気に良くなりました。むしろ、天候不良などで野菜の品数が少なく価格も高くなっている今のようなときには、積極的に食卓に取り入れたい食品かもしれません。

生よりおすすめの食材も

なかには、生で食べるよりも缶詰の方がおすすめの食材もあるそうです。

さんまいわしは圧力鍋で高温高圧の加熱調理をすることで、硬い骨まで食べられるので、生の魚よりカルシウムやビタミンDなどの栄養素を効率的に摂取できます。また、ビタミンCは空気に触れない密封状態での保存になるので、ある一定量の保有を維持することが可能なんですよ。(中略)大豆の水煮スイートコーンアンチョビなど、生では手に入りにくい、あるいは調理に手間がかかる食材を手軽に使えるのも缶詰の魅力。食材によっては生の食品より安価に手に入るのも、経済的に嬉しいポイントです。そのままで食べるのはもちろん、料理のひとつの具材としても重宝します。

(「太陽笑顔fufufu」より引用)

ちょっと気になる缶の残り汁にも、栄養素や食材の旨味などが溶け込んでいるので、むしろ積極的に使った方がいいらしいです。

非常用に買い溜めて放置していることが多い缶詰ですが、その栄養素や鮮度はとても良質なものであることがわかりました。もっと日常的に取り入れたら時短にもなって食生活がより豊かになりそう。缶詰を活用したレシピも考えてみたいなと思いました。

太陽笑顔fufufu

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