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新米のおいしい季節になると、収穫を祝う「亥(い)の子祝い」という行事があります。子どもがお菓子やお小遣いをもらい歩くこともあるので、和風ハロウィンとも言えそう。また、その日にいただく「亥の子餅」は、食べる日時にも注目です。

収穫の喜びを祝いであらわす

そもそも亥の子祝いとは、西日本で旧暦2016年10月2日(新暦2016年は11月1日)に行われている行事です。東日本では旧暦の10月10日(新暦では11月10日に固定されているという説も)に「十日夜(とうかんや)」という似た行事があります。

亥の子祝いでは平たく丸い亥の子石をつかって、十日夜では藁をつかって、それぞれ地面をついてまわります。つくことで大地の精霊を励ましたり、モグラやネズミを追い払う意味があるとか。そして亥の子祝いでは、子どもたちが亥の子餅やお菓子、お小遣いをもらい歩くところもあるようです。

今年は11月1日の午後9時から午後11時に

亥の子餅は『源氏物語』の「葵」の帖にも登場するほど古くから愛されています。また、古代中国の言い伝えでは「亥の月、亥の日、亥の刻に食べれば病気をしない」とも。2016年の亥の日亥の刻とは、11月1日の午後9時から午後11時ごろ。無病息災を願いながら、ぜひこの日時にいただきたいものですね。

亥の子餅は一部の和菓子店で11月頃販売されます。たとえば、老舗和菓子屋の「たねや」では11月1日限定で店頭販売されます。

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たねや 亥の子餅(玄猪)6個入 / 972円(税込)※2016年11月1日(火)店舗にて販売

また、同じく老舗和菓子屋の「とらや」では11月1日から11月30日の1か月間販売されます。

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とらや 亥の子餅 / 486円(税込)※2016年11月1日(火)~11月30日(水)一部店舗にて販売

それぞれお店により味は異なりますが、見た目はどれも猪の子どもように、ほっこりとした丸みが。西洋から取り入れたハロウィンも楽しいですが、こうした和の行事も同じく楽しみたいものです。

たねや][とらや

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